ダメラボ

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SFアニメ映画【王立宇宙軍 オネアミスの翼】大人にもおすすめアニメ②

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前回の紹介記事はこちら

吸血鬼アニメ【ヴァンパイアハンターD:Bloodlust】大人にもおすすめアニメ① - ダメラボ

 

【王立宇宙軍 オネアミスの翼】

このアニメを初めて観たのは小学生の時です。レンタルビデオショップで借りました

 

当時の私は『アラレちゃん』と『うる星やつら』をこよなく愛する男児
その時もたしかうる星やつらを探してたと思う

 

劇場公開を終えたオネアミスの翼がレンタルを開始するということで、店には大きなポスターが貼ってありましたが

「こんなアニメ知らんし……」

って感じ

 

それじゃなんで借りようと思ったのか?

ポスターを見たら、森本レオが声優をしていることに気づいたからです

 

当時から未来を生きていた私は森本レオの声を大変気に入ってました
あの掠れたような間延びした声。なんべんも練習して真似したものです

 

すでに中二病を発症してたので、脱力系な声で喋ればカッコ良いと思ってたんですよね

 

で、オネアミスの翼を観ました

見る前はパッケージ裏の概要を読んで「なんて地味そうなアニメなんだ……」とまったく期待してませんでしたが

 

……

 

スマン、面白かった

 

めっちゃ描写が細かくて綺麗で印象に残るシーンが沢山あって、最後は熱いし、見終わった私はこんなすごいアニメがあるのかと

 

モーレツに感動しました

 

主人公とヒロインの関係性が妙に冷めてる時があるんですよ。それに主人公や同僚の卑屈さやカッコ悪さが生々しくて、そういうのが小学生の自分には新鮮で強く印象に残りました

今思えばああいう大人も楽しめるアニメを見たのはその時が初めてかもしれない

後に私は大ヒットアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を作ったガイナックスがオネアミスの翼も作っていたことを知ることになります

ガイナックスには山賀博之、岡田斗司夫、庵野秀明、貞本義行、といったその後のアニメ界に大きな影響を与えるクリエイターが参加

そんなわけでオネアミスの翼は大人になってから見ても楽しめました。ていうか最近も見ました

 

良い作品は時が経っても面白いですね

 

なんていうか、こう、絵柄は古いはずなのに全然色褪せてない。尋常じゃないくらい作画に力が入っているからだと思う

あらすじ

空を飛ぶことに憧れていたシロツグは成績不良から水軍のジェット機乗りを諦めざるをえませんでした

失意の彼が仕方なく入隊したのは王立宇宙軍

しかし人類初の有人宇宙飛行を目指していた王立宇宙軍の実験は失敗ばかり。世間からは何もしない軍隊と笑われ、軍内での評価も低く、予算は削られる一方です

パイロット候補として訓練を積むシロツグは、自分たちが名ばかりの宇宙軍であることにいつも引け目を感じていました。敵と戦う訳でもなく存在意義の見えない軍生活、シロツグと仲間は怠惰な毎日を過ごすことに

そんなある日、シロツグは夜の街で神の教えを説く少女と出会います

彼女、リイクニは「戦争に加わることなく、誰も見たことのない宇宙を目指す軍隊なんて素敵!」とシロツグをべた褒め

気を良くしたシロツグはリイクニに気に入られようと、やる気満々でパイロット訓練に打ち込む

そんな折、上層部では宇宙軍の不要論を打ち消すべく最後の手段として有人衛生の打ち上げが計画されました。

志願したシロツグは仲間たちと真剣に宇宙を目指すことになるのですが、国内外の陰謀が彼らの前に立ちふさがる

はたしてシロツグたちは宇宙へ行けるのか……

 

見どころ

実はこの作品、興行的には失敗してます。ガイナックスを後々まで借金漬けにした作品と言われています

多額の製作費を使った割に地味なストーリーが受けなかったようです

1987年の映画公開時にはそういう評価だったのですが、根強いファンによってビデオやLDが長く売れ続けました

ファンの気持ちはわかります。作画が良いのでずっと持っておきたいと考えますもの

なんだか作画ばかり褒めてるように思われると心外なので、断言します

 

超面白いっすよ

 

まず、言うほど地味なストーリーじゃないし

最後にカタルシスを感じられるし

 

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超有名なシーンの一つです。解説するとネタバレになっちゃうのでこれだけ

 

もし地味だと感じる人がいるのであれば、それは主人公の設定のせいかもしれません

映画のオープニングはシロツグの独白で始まります

良いことなのか、それとも悪いことなのか……わからない

でも、多くの人間がそうであるように、俺もまた自分の生まれた国で育った

そしてごく普通の中流家庭に生まれつくことができた

だから貴族の不幸も貧乏人の苦労も知らない

このセリフからもわかる通り、シロツグはたいした苦労をせずに生きてきました。ジェット機乗りにはなれませんでしたが、それは成績が悪かったから。いうなれば自分の責任です。たいした挫折じゃない

 

そのくせ自尊心は高く、自分が宇宙軍であることに引け目を感じてしまう

 

おまけにロケットのパイロットとして訓練に真剣になったのは『女にモテたいから』

清々しいほどに若者なんですよね。そいういったキャラ造形に魅力を感じない人はいるかも

おまけにヒロインは一歩間違えればカルトっぽくも見えちゃう

私はそれが良かったのですが

 

この映画がキャラの掘り下げばかりしてたら退屈な映画になったでしょう、しかしストーリーはちゃんと動きます

 

みんな頑張って宇宙を目指します、熱血です、クライマックスは鳥肌が立ちます

 

あとですね、この映画の凄い所は世界観の作り込みです。設定としては地球の1950年頃の文明レベル、しかし完全な異世界です

人々の服装や使っている硬貨、登場するマシンには制作スタッフのこだわりがバリバリ

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字幕があることからもわかる通り外国語まで架空の言語で作ってます

オープニングを見てて気づきましたが音楽は坂本龍一が担当してますね。アニメの音楽なんてやってたんだ教授

 

あとは豆知識です。私もさっき調べてわかったことですが

 

この作品には主人公のシロツグがヒロインを押し倒すシーンがあります。時間にして30秒もないくらいの短いシーンです

そのシーンがね、なんていうか、妙にエロいんですよ。押し倒すだけでそれ以上先の展開があるわけじゃない。なのに変なエロスがある

小学生だった私もこのシーンには違和感を感じてました。そこだけ作品の空気が違うんですよね

 

どうやらこのシーンだけ江川達也が作画を担当したらしい

 

知らない人に説明すると江川達也は漫画家です。『まじかるタルるートくん』や『東京大学物語』を描いた人。すぐにエロいシーンを入れることでも有名。タルるートくんなんて少年ジャンプで連載されてたのに滅茶エロでした

他にもこの映画には藤原カムイが参加してます。『雷火』『ドラゴンクエスト ロトの紋章』を描いた漫画家。2作品とも私が好きな漫画です

 

そう考えると本作には後の有名人が沢山関わっていますね

ちなみに坂本龍一はこの作品に関わったことを黒歴史として封印してます

 

まとめ

間違いなく傑作アニメです。個人的にはエヴァンゲリオンよりも好きかな

噂では2022年頃に続編が公開されるという話もあります

1987年の公開から35年、それだけ経ってもそういう話が出るということに、この作品がいかにファンに愛されているかを知ることができます

 

 

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