シティハンターは言わずと知れた北条司の大ヒット漫画です
連載誌は週刊少年ジャンプ。ジャンルはハードボイルドコメディちょっとエッチ
実写映画が公開されるなんてまったく知らんかった……
いやはやたまげました、フランス映画です。すでにフランスでは2月に公開されています。日本公開は11月
ということは逆輸入になるのかな。ホンダのアキュラみたいなもん? ちょっと違うか
引用 映画.com
ニッキー・ラーソンと書かれていますがこれはシティーハンターのフランス版タイトル
ビジュアルを見る限り再現度は高いですね。海坊主はそっくり(笑)。香もそれっぽい。冴羽遼の赤シャツと水色のジャケットがいいですね~
フランスっぽさはありつつも、制作陣が原作に敬意を払っている姿勢がうかがえます
日本語吹き替え版は冴羽遼の声優を山寺宏一が担当します。アニメは神谷明でした。
しかし数人はアニメの声優がそのまま日本語吹き替えも担当しているようですね
仏実写「シティーハンター」吹き替え版のリョウ役は山寺宏一 玄田哲章らアニメ版の声優陣も集結 : 映画ニュース - 映画.com
監督と主演を務めたのはフィリップ・ラショー
フランスでは有名な監督らしい。2016年に『世界の果てまでヒャッハー!』というコメディ映画を大ヒットさせています
ラショー監督は現在38歳でフランスでも放送されていたシティハンターとドラゴンボールZの大ファン
世代的に私と近いのでその気持ちはわかりますよ
この2作品にめぞん一刻を加えてロスジェネ三種の神器です(たしかフランスでもめぞん一刻は人気だったはず)。異論は認めません、『宇宙船サジタリウス』と『ウイングマン』なら認めます。ちなみに私はガンダムよりヤマト派です
シティハンターの映画化を熱烈に望んだラショー監督は企画書と直筆の手紙を書いて原作者の北条司に打診しました
彼の熱い思いと脚本を気に入った北条司は許諾
今年の2月にフランスで公開されると2週間で観客動員は100万人を突破し、たちまちヒット
その評判は日本まで届き、日本公開を望むファンの声が高まったことで、このたびの日本公開とあいなりました
北条司は映画を一足先にフランスで観たらしい。大満足だったとか
日本での正式タイトルは『シティハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』
太字は誤字じゃないですよ。お洒落ですね
シティハンターは北条司の大ヒット漫画です
週刊少年ジャンプで連載されてました。連載期間は1985年~91年。コミックは全35巻です。累計発行部数は5000万部を越えてます。当時は意識してませんでしたが、どえらいヒットですよ。今でいうと銀魂のヒットと同じくらいじゃない?
当時のジャンプは人気作が目白押しです。ドラゴンボール、キン肉マン、ついでにとんちんかん、聖闘士星矢
うーん懐かしい
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シティーハンターの内容
主人公は裏社会の始末屋(スイーパー)冴羽遼。愛銃はコルトパイソン357。普段はスケベで女にだらしなくていつもチンコ立ててます。だけど銃を扱えば天下一品の腕前。なんでも撃ち落とせるマンです。悪者が銃を抜くと銃口を撃ち抜かれて大怪我します
ストーリーの流れは、なんらかの事情を抱えた依頼者(美人)に助けを求められた遼が相棒の香と共に悪の陰謀に立ち向かうという話
依頼者は新宿駅の伝言板にXYZと書くことで遼とコンタクトをとるのがお約束。まだスマホはおろか携帯電話も一般的でない時代の話です
スケベで強い主人公といえば寺沢武一のコブラと似てます。しかし冴羽遼の方が女性人気も高く親しみやすい印象がありました。自分もこういう主人公に憧れましたね
作風はちょっとお色気のあるハードボイルドコメディ。ストーリーは1話完結、長くても5話くらいで完結してた気がします。ただし終盤のシリアス展開を除く
上記の画像を見てもらえばわかりますが北条司の絵は非常に都会的で綺麗です。この絵柄でたまにセクシーなシーンが描かれるので紅顔の思春期ボーイたちは鼻息をフンフンさせて夢中で読んでました
そういえば様々な銃器が登場したはずだけどあんまり覚えてないな。S&W41マグナムのワンオブサウザンドくらいか……
6年も続いたけど最後は打ち切りっぽくなってしまった
突然4週間後の連載終了を編集部より告げられた北条司。彼は作品をきちんと描ききれなかったことが心残りでした
2001年には活動の場を週刊コミックバンチに移して『エンジェルハート』というタイトルでシティハンターをリメイク?しています。主人公が冴羽遼じゃないのでどう説明すればいいのかわからない漫画。シティハンターの10年後の世界?そんな感じの話
でも良い作品です。面白かった
香がしょっぱなから死んじゃってます。彼女の心臓を移植された女の子の話です。義父を務めるのが冴羽遼
アクション漫画というよりも家族愛、人間ドラマ、人を描くことに重点を置いてます。これは元のシティハンターでは弱かった部分です
原作を知らない友人がはまっていましたね
作品は雑誌を変えて2017年まで連載されました。コミックは雑誌が変わったことでシーズン2まであるので両方合わせて全49巻。連載期間はなんと17年!
これにて北条司によるシティハンターの描きたかった世界が完結します
アニメ化もされてますよ。全50話
こちらもヒットしてます。人によっては漫画よりアニメのほうが好きと言う人もいるくらいです
2015年には日本テレビ系列でドラマ化されています。冴羽遼役の上川隆也は雰囲気が出てましたね。最初は賛否両論あったようですが原作ファンからもそれなりに評価を得たようです
話を戻してシティーハンターのテレビアニメを紹介
1987年に始まったアニメはめっちゃヒットしました。日テレ系列で放送されました。製作は読売テレビとサンライズ。
もう滅茶苦茶好きでした
小学生の時、ツタヤでビデオをレンタルして妹と一緒に何度も観ましたよ。当時のテレビアニメは一本のビデオに4話収録されているのです
長く楽しめるからお得な気分でした
今でもアニメの第一話のオープニングシーンを覚えてます
冴羽遼が暴漢を銃撃する時に愛銃であるコルトパイソン357の威力が高すぎるからと自分の掌を貫通させて威力を殺すの。そうしないと銃弾が暴漢を貫通して背後の一般人を巻き添えにしちゃうから
「何言ってんだコイツは」と思った人はアニメを観てね
テレビシリーズは間を開けながらも140話ほど放送されました。さらにテレビのスペシャル版が3作品、劇場版が4作品
私は劇場版は最初の2作品しか見てません。最近も上映されていたことは知りませんでした
2019年の2月に劇場版アニメが公開されてます。フランスの実写版と同時期に公開してたようです。タイミングを合わせたのかな
劇場版アニメのタイトルは『シティハンター 新宿プライベート・アイズ』
引用 映画.com
途中経過で15億円突破!と公式サイトに載っていたので興行的に成功したようですね。よかった
これだけ長くメディア展開されていることからも、シティハンターの人気ぶりがわかるでしょう
アニメの曲も有名
テレビアニメ初期のエンディング曲はTMネットワークの『Get Wild』。アニメを見てない若者でも聴けばすぐわかるはず
ユーチューブを貼ろうとしたけど変なアレンジ曲しかなかったので止めました。是非オリジナルを聴いてください
シティーハンターはストーリーが終盤になるとエンディング曲が流れ始め、そのままスタッフロールが流れてエンディングが始まります
これ、今じゃ当たり前かもしれませんが当時としては画期的でした。昔のアニメは本編が終わるとエンディング曲が始まる前に一回CMを挟んでいたので
ちなみに私はGet Wildも好きですが『シティハンター3』のオープニング曲も好きでした。曲名は忘れたけど小室哲哉さんが歌ってます。小室さんが歌った曲は少ないと思う。そんなに上手じゃないのになんか好き
キャッツアイも一応紹介
北条司はシティハンターの前に『キャッツアイ』を描いてます。こちらもヒット作です。泥棒三姉妹が主人公の話。アニメの主題歌は杏里ね。曲名は『CAT`S EYE』これも超有名
みーつめるキャッツアイ、ほーにゃららダンシング、みーどり色に光~る~
原作ファンの間でなかったことにされてるジャッキー版『シティーハンター』
1993年の映画です。18歳の後藤久美子が出演してます。ゴクミを知らない人は旦那がジャン・アレジと言えばわかるでしょうか。わからなければスルーでいいですよ
主人公の冴羽遼役は成龍ことジャッキー・チェン。言わずと知れた世界一のカンフースター
「ブルース・リーの方が……」とか面倒は言いっこ無しでお願いします
この映画はジャッキーがファンから冴羽遼に似てると言われたことで製作が決まったらしいのですが……
当時中学生だったかな、私は劇場でこの作品を観ました
まるで原作に寄せる気がないジャッキー版シティハンター
冴羽遼といえば長身でスタイルの良いイメージがあります。またシティーハンターといえばガンアクションなのですが
小柄でいつも通りカンフーしか使わないジャッキーな冴羽遼(一応ガンアクションもちょこっとあるけど……あとはトンファーとか棒を使ってる)
とりあえずいつも通り椅子を使うのは止めて欲しかったです
この作品に限らず気になっていたのですが、ジャッキーは映画で大きめのスーツを着てることが多いです。あれのせいで小柄な身体が余計に小さく見えてしまいます。スーツがダボってるし
おまけに走る時の若干ガニ股気味な姿勢
動きが軽いし、スマートさがなくてちっとも冴羽遼っぽくないんですよ
しかも日本語吹き替え版だとジャッキーの声優は石丸博也さんです。ジャッキーの声と言えばこの人しかいません。アニメでは大御所の神谷明さんが担当しています
そんな石丸さんの声でジャッキーが
『俺は冴羽遼、私立探偵さ』
とか言ってもずっこけそうになります
相棒の香役はジョイ・ウォンです。『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』のヒロイン役の女優です。この人髪が長い
原作の香はショートカットで活発、男勝りな性格をしてます。それがどこぞのセレブみたいな恰好ですよ
日本語吹き替えは富永みーなさんが担当してます。彼女の明るい声に誤魔化されそうになりますが騙されんよ私は
他にも野上冴子役の人がいるのですが、もちろん似てません
皆さん自由奔放に演技してます。似せる意欲は感じられません
そういえば喋るたびに吐息で前髪が揺れるイケメンがいましたね。カードを操るギャンブラーっぽい人
ドヤ顔が鼻につくの。前髪がプルプルなびくの
ちなみに船上で行われるカジノのシーンでは唐突にとんねるずの『がらがらへびがやってくる』の中国語バージョン?が流れます。しかも尺が長いです
ジャッキーと悪役の幹部が戦うシーンでは2人そろってストリートファイターⅡのキャラになりきって戦います
念のために言っておきますがこの映画はシティーハンターです
たしかジャッキーはエドモンド本田と春麗に扮してた


腹が立つことに無駄に完成度が高いです。必殺技もちゃんと再現してます。ジャッキーの太ももがちょっとセクシーだと感じるのは私が病気だからでしょうか
っていうか演出のレベルは本当にジャン=クロード・ヴァン・ダム主演のストリートファイターを超えてますからね
おふざけが本家に勝っちゃイカンでしょ
まとめ
こんな感じで文句を言ってますがジャッキーなら許せちゃうんですよね
恐らくジャッキーだからこそ原作厨も腹は立たなかったと思う
だってジャッキーだから
フランス版シティーハンターは楽しみだなあ
私の住んでる町でも上映されるといいな
でも不安が1つだけあります
この映画の配給元はアルバトロスなんですよ
映画好きなら知ってると思いますがこの会社はB級映画界のドン
……ま、まあね『アメリ』みたいな例外もあるし……
おしまい