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傑作サスペンス映画【ライフ・オブ・デビット・ゲイル】大どんでん返し好きなら見るべし

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メインキャストは何を考えてるのかわからない顔が特徴のケビン・スペイシー、ケイト・ウィンスレット。

二人とも大物俳優なので映画好きなら知らない人はいないでしょう

『ユージュアル・サスペクツ』『アメリカン・ビューティ』『タイタニック』等、出演作を挙げればきりがありません

監督はアラン・パーカー。ヒューマンドラマからグロめのものまで幅広く作品を作っています

『ミシシッピー・バーニング』や『エンゼル・ハート』が私は好きでしたね

 死刑制度の是非を問う社会派サスペンス 

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あらすじを語る前に

昔のことですが、アメリカ大統領選挙のテレビ討論会を見ていました。たまたまニュースで流れていた映像をぼんやりと

 

討論していたのは民主党候補のマイケル・デュカキスと共和党候補ジョージ・H・W・ブッシュ。別名ブッシュパパ。湾岸戦争時のアメリカ大統領です

 

論点になっていたのは死刑制度

 

番組の司会者がデュカキスに聞きます

「知事、もしあなたの妻がレイプされ殺害されたとしたら、犯人に対して死刑を望みますか?」

 

デュカキスは死刑制度に反対の立場、彼はこう答えました

 

「私は死刑制度を望みません、今までずっと死刑制度には反対してきました。死刑制度が凶悪犯罪の抑止力になるという証拠はありませんし、他にもっと効果的な方法があるのではないかと考えています」

 

デュカキスはこの時の発言が元でブッシュに大きく水をあけられてしまいます

彼の答えは理詰めすぎて世間から『妻に対する思いやりに欠ける』と思われたのです

 

まだ子供だった私はデュカキスが死刑制度に反対する意味がわかりませんでした

自分の身内が酷い目に遭うことを想像すれば、犯人のことは殺しても飽き足りないくらい憎いはず
復讐が法で認められないならば犯人が死刑になるのは当然だと思っていたからです

 

犯人の人権? 犯罪の抑止に効果がない? 知るか

 

って感じでした

 

日本でも死刑制度の是非について議論が続いています。

世界を見れば死刑制度を維持している国の方が少ない

 

宅間守のように死刑になることがわかってて凶行に及ぶ人間もいる、そんな人間には死刑よりも終身刑にして死ぬまで反省させる方が良いという意見も理解はできます

 

『死刑制度が凶悪犯罪の抑止力にはなっていない』と否定されることが多くなっているのも事実

 

しかし、もし自分の身内が被害に遭ってしまったら

 

死刑制度の廃止によって終身刑で済んだ犯人が、本当に反省してるのかなんて誰にもわからない

もしかしたら「この程度の刑で助かったぜ」と心の中ではヘラヘラ笑っているかもしれない

 

だからこそ死刑制度はあって欲しいと考えてしまう

 

……ただし絶対に冤罪があってはならない。たとえどんな理由があろうとも

 

当たり前のことです。当たり前過ぎて深く考えることもなかった

それに気づかせてくれた映画が『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』でした

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あらすじ

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元大学教授のデビット・ゲイル。彼は同僚であったコンスタンスをレイプ殺人したことで死刑を宣告されていました。

デビットとコンスタンスは死刑廃止運動に携わる仲間でした

死刑執行まであと数日と迫る中、デビットは高額なギャランティと引き換えにジャーナリストのピッツィーを指名してインタビューに応じます。

インタビューの時間は1日2時間で3日間のみ

面会室で自身の半生を振り返るデビット。「自分は嵌められた」と訴える彼にピッツィーは有罪を疑っていませんでした

しかし彼女はインタビューが進むにつれてデビットが本当に冤罪なのではないかと疑いはじめます

調査を開始したピッツィーの前で明らかになる新事実

しかし死刑執行までに残された時間はあと僅か。ピッツィーはタイムリミットまでに真実へたどりつけるのか。果たして本当にデビットは冤罪なのか……

 

見所

本作は死刑制度がテーマです。デビットの回想シーンには彼とコンスタンスが死刑囚を救うために奔走する姿が丁寧に描かれています。

こう紹介すると硬くて重苦しいドラマという印象を抱くと思います。たしかに軽さはないですがサスペンスとしての構成が巧みなので、重い空気が気にならないくらいぐいぐい引き込まれます

 

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デビットの回想、彼の話を元に調査を進めるピッツィー。その繰り返しで物語は進んでいきます。限られた日数の中で急展開を繰り返すのでダレることはないですね

 

デビットの告白は真に迫るものがある。なのに視聴者は物語全体に漂う不自然さがどうしても拭えない。そんな違和感が終盤にかけて一気に回収されます。さらに結末を迎えたと思ったところであっと驚く大どんでん返しが……

 

サスペンスの醍醐味がたっぷりと詰まった作品です

 

本作は死刑制度に疑問を投げかける映画です。調べてみたら監督のアラン・パーカーは死刑廃止論者でした

だからといってこの映画は「どうだ、だから死刑は廃止すべきなんだ!」と声高に叫んでいるわけじゃない。どちらかといえば皮肉やブラックジョークを込めた作品かな

 

状況があまりに特殊すぎて死刑廃止を訴えるには材料が弱いからです

 

しかし死刑制度を片側からしか見ていなかった私のような人間に、

 

「死刑制度はあった方がいい。でも……」

 

と一石を投じる効果はありました。視聴者に対して知見を広げてもらう狙いがあってこの映画は作られたのかもしれません

 

絶対に司法が判断を間違えないなら死刑制度はあった方が良い、しかし人が裁く以上は間違いが起こりえる。だったら死刑制度は廃止したほうがいいのだろうか? いや……でも……

 と、堂々巡りの思考に陥ってしまいます

 

 この作品は極上のサスペンス映画を楽しめるだけじゃなく、死刑制度に対する気づきを与えてくれました。それがたとえ答えの出ない問題であっても

まとめ

大どんでん返し系の映画、例えば『ユージュアル・サスペクツ』が好きな人はきっと気に入ると思います

……そういえばあの作品もケビン・スペイシーが語り役ですね。過去を軸にして物語が進んでいく所も似てる。そして最後にあっと驚くトリック

 

……い、一緒だ。内容は全然違うけど

 

とにかくサスペンス好きなら見ておくべき映画です

 重いテーマを吹き飛ばす衝撃の結末、巧みな構成、極上の映画をどうぞ

おしまい

下記のアマゾンプライムビデオでもライフ・オブ・デビット・ゲイルを観られます

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