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ロスジェネのダメなおっさんが色々と妄想していますよ

【ミラクル・ガイ】ガチの筋トレマニアにおすすめするテンションの上がる曲:そのためには少林寺木人拳を紹介しなければならぬ

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勉強に身が入らないからやる気を出したい。試合前に気分を盛り上げたい。大事な商談前に活を入れたい

 

気分を上げたい時ってありますよね

 

方法は色々ありますけどその一つとして音楽を聴く人は多いのではないでしょうか

 

ネットを探せば邦楽、洋楽問わずいくらでもテンションの上がる曲が紹介されています

古い曲だと映画ロッキーの『ロッキーのテーマ』『Eye of TheTiGer』やフラッシュダンスの『What a Feeling』、あるいはジョン・ボンジョビの『It’s My Life』が定番みたいですね

オリンピックやサッカーワールドカップなどのテーマ曲も人気がありますね。あるいはドラマやアニメの主題歌で気分を上げる人もいる

 

私の場合はジャッキーが歌うプロジェクトAの主題歌『東方的威風』、スト2でバルログのステージで流れるBGMを聴くとウヒョーとなります

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なんかこの2曲を聴いてると重力から解放された気になるんですよね。壁を走って登れそうっていうか、ビルから飛び降りても死なない気がします。たぶん窪塚君がアイキャンフライしたのもこれのせいじゃないかな

四十歳前後の人ならこの気持ちわかると思う。それとも俺だけ?

 

しかし世の中にはもっと凄い曲があるのです

 

それは『少林寺木人拳』の劇中で流れる日本オリジナル主題歌『ミラクル・ガイ』です

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引用 amazon

カンフー映画好きなら知らない人はいないでしょう。この映画はジャッキー・チェン主演の初期作品

主題歌を歌うのは謝花義哲。ウィキによると現在は『シャバちゃんズ』というバンドで活動しているらしい

……シャバちゃんズはよくわかりませんが謝花義哲の歌はカッチョいいのです

 

ミラクル・ガイはマジでヤべーっス。あっちょんぶりけ

どのくらいヤバイかはこの見出しでわかると思う

この曲を聴くと、いや、思い出すだけで脳細胞がスパークして平静でいられなくなります。受容体の許容を超えたドーパミンがどぱどぱ溢れるYO

 

わかりやすく言うとバカになるんですよ

 

たぶんベンチプレスしてる時に聴いたら大胸筋が限界超えても無理して千切れると思うよ。あるいは感極まって涙がハラハラ流れて視界が曇って大惨事になるかも

あ、いかん、まただ、思い出しただけで……涙が

 

でもですね、この曲を知らない人にいきなり聞かせても

 

はえ、なにこのアニメっぽいダサい曲は?

 

と一蹴されます、たぶん

腹が立つけど仕方ありません

 

なぜならミラクル・ガイは映画において重要なシーンで流れる曲だからです

つまり曲とドラマチックで感動的映像が渾然一体となってはじめて咽び泣くほど情動を得ることができるのです。映画を観てないと魅力半減ですよ問題

 

完全なるトリップを決めるには『少林寺木人拳』をちゃんと観る必要があるのです。正座して

 

特にクライマックスの師弟対決は必見ね

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恐らくミラクル・ガイを聴いて頭が狂人化する人間はこの師弟対決のシーンを思い浮かべてると思うのですよ。思うというか間違いありません。それほど素晴らしいシーンなのです

 

しかし 、いくら「観てね」と言っても誰も観ないでしょうよ、こんなド級のマイナー映画。だから観たくなるように映画と当時のジャッキーについてプロモーションさせてもらいます

 少林寺木人拳とジャッキー

少林寺木人拳が香港で公開されたのは1976年です。主演を務めたジャッキー・チェンをとりまく状況はよくありませんでした

ブルース・リーと比べられる

1973年、ブルース・リー主演『燃えよドラゴン』の世界的なヒットによって生まれたカンフー映画ブーム。しかしブルース・リーはもういません。彼はそれを知ることなくこの世を去っていました

 

スター不在のブームは次第に下火を迎えます

 

1975年になると香港ではコメディ要素の強い作品が流行りました。私の好きな『Mr Boo!』が始まったのもこの頃です

 

ジャッキーはすでに俳優としてのキャリアを歩んでいましたが作品に恵まれずぱっとしません。『燃えよドラゴン』や『ドラゴン怒りの鉄拳』などのブルースリー映画に脇役として出演していたのは有名な話です

1974年には初めて主演の座を射止めましたが作品はお蔵入り

ちなみに当時のジャッキーは一重瞼です。純朴そうな顔ですね

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どうでもいいですけどこの頃のジャッキ-は私の従弟に凄く似てます

 

そんなジャッキーに目をつけたのが映画監督のロー・ウェイ

彼は数少ないブルース・リー作品である『ドラゴン危機一髪』、『ドラゴン怒りの鉄拳』の監督をしています。ロー・ウェイはジャッキーをブルースの後釜に据えようとしていたのです

 

ジャッキ-はローウェイが代表を務める個人プロダクションと極めて安いギャラで専属契約を結びます。この契約が後にトラブルとなるのですが今回は割愛します

 

ロー・ウェイは自らが監督するドラゴン怒りの鉄拳の続編にあたる『レッドドラゴン/新・怒りの鉄拳』にジャッキーを主役として抜擢しました。この起用でブルース・リーの後継者というイメージを大々的にアピールしたかったのでしょう。ヒロイン役も前作と同じノラ・ミャオを起用しています

 

しかし興行は失敗に終わってしまいます

 

ジャッキーはブルース・リーとは演技の方向性が違う上に華やかさもありません、おまけに亡くなってカリスマと化した俳優と比べられる続編です。世間の評価はロー・ウェイが想像するよりもずっと厳しいものでした

 

私としてはローウェイの脚本もショボかったと思っています。ブルースと同じことをさせたセンスにも問題があった。怒りの鉄拳は素晴らしい映画です。しかしロー・ウェイはそれに拘り過ぎてしまった

 

この失敗から2ヶ月後に始まった少林寺木人拳の撮影。この映画は低予算映画です。ローウェイは総監督という立場で参加していましたが、安いギャラで雇った若手監督チェンに丸投げしてバックレます

ローウェイは元々ギャンブル好きで仕事に対して不真面目な所があり生前のブルー・スリーとも度々衝突していました

ジャッキーは年の近いチェン監督とアイデアを出し合い映画製作を楽しんだようです。ウィキによると彼は後にこう語っていました

「ある意味、僕の最初の『夢の映画』。映画作りとはこうあるべきだと思って作った」

 

日本では非常に愛された作品

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少林寺を出るための試練『木人踏』。挑戦者は通路の両脇にずらっと並ぶ木人の攻撃を潜り抜けて先へ進まなければならない

1976年、香港で公開された少林寺木人拳は一週間で打ち切られてしまいます

日本で公開されたのは1981年です。ジャッキーの日本語吹き替えはお馴染みの石丸博也さんが担当しています

 

あまり知られていませんが少林寺木人拳はジャッキー・チェンの日本公開作品としては最古の作品です(1979年に酔拳や蛇拳、笑拳などが日本公開されているので誤解されますが製作されたのは木人拳の方が先)

 

第1号ね。映画ファンなら観ないといかんよ

 

劇中で使われた主題歌ミラクル・ガイは日本版オリジナルの楽曲です。原作では曲のないシーンに編入されているので原作と日本版では印象がかなり違います

 

ジャッキー映画の代表作といえば『スパルタンX』や『プロジェクトA』が定番でしょう。私も大好きな作品です。しかしファンの間では少林寺木人拳こそ最高傑作と言う人も多い

その理由は後述します

ウィキによると、どこかの映画雑誌が発表した『好きなジャッキー映画ランキング』で木人拳が1位を獲得したと書いてありましたがたしかに頷けます

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人気の理由

ジャッキー映画といえばその作風はどこかおどけてコミカルな印象です

ところが少林寺木人拳は父親を殺された主人公が仇を倒すために強くなるという復讐の物語。まあまあ重い。おまけに主人公は口がきけないという設定。つまり喋りません。メチャ地味(ラストでその秘密が明かされます)

こういう復讐物は昔のカンフー映画の定番ともいえるストーリーなのですが、ジャッキーが演じることに新鮮味がありました

本作に先駆けて1979~1980年には『スネーキーモンキー蛇拳』『ドランク・モンキー酔拳』『クレージーモンキー/笑拳』が日本公開されていました

日本ではこの3作、特に酔拳でジャッキーの名前が知れ渡ります。これらの作品は木人拳よりも軽妙です。当時のファンにとっても木人拳のシリアスさは新鮮だったのではないでしょうか

 

またジャッキーのカンフーと言えば京劇を意識した魅せることに重点をおいたスピーディな動き

しかし本作では型を意識して速さやキレはそれほどでもない。でも両腕の広げ方や胸の張り方がしっかりしたフォームは美しいです。私は好きですね

大げさな構えや、大胆な動きで魅せる側転の連続からバク転。メジャーになってからの軽快なジャッキーアクションとは違った魅力があります

 

やはり若い時にしかできない肉体を駆使した動きってあると思うの

 

悪者と戦う時にスッゲー派手に飛んだかと思ったらそのまま普通に着地します

 

オイ、なにもしないのかよ!と突っ込みたくなること山のごとし

 

誰かが意味ありげに喋るたびカメラがドーンって感じで寄るんですけど、会話シーンで連続してそれされるとつい笑ってしまう

 

定番の修行シーンもちゃんとありますよ。鉄製の靴を履いて重い水桶を運んだり、油で滑る床の上で足さばきの特訓。あとは岩を背負っての腕立て伏せもあった

 

ストーリーがとても良い

幼い時に父親を殺された小唖巴(ジャッキー・チェン)。彼は少林寺に入門して修行に励んでいました。父親を殺した犯人の顔はわかりません。それでもいつか見つけ出して復讐してやると心に誓って

小唖巴は喋ることができません。そのため気持ちは身振り手振りで表します

他の門下生に比べて劣っているけど一生懸命鍛錬をこなしていく小唖巴

そんな小唖巴の真面目さと優しさに惹かれて様々な人物が彼を鍛えてくれます

 

雑用こそ肉体を鍛えるための基礎であると激をとばす少林寺の先生

いつも酒を飲んでる酔いどれ和尚はよくわからん型を伝授してくれました

洞窟に幽閉されていたファーツという男はカンフーの達人でした。彼は小唖巴に人を殺すために特化した技を教えてくれます

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ある日、小唖巴の鬼気迫る練習風景を老尼僧が見ていました。彼女は少林寺の客人です

老尼僧は小唖巴を諭します。「カンフーとはそのような危険なものではありませんよ」と

老尼僧は防御に特化した蛇意八歩というカンフーの使い手でした。彼女もまた小唖巴を鍛えてくれます

 

老尼僧は言います

「カンフーとは人を活かすもの、急所を狙ってはいけません」

 

そんなこんなで小唖巴はメキメキ腕を上げました

とうとう少林寺最大の試練、『木人踏』をクリアし、寺を出ることに

 

っで、色々あった末に小唖巴は究極の技を会得してクライマックスを迎えます

 

小唖巴は父の仇である男と対決する

この時はじめて彼は叫ぶのです

「あれから10年、この日が来るのをずっと待っていたんだ!」

 

そう、小唖巴は口がきけない振りをしていただけでした。彼は仇を見つけるまでは喋らない、『不話の誓い』を立てていたのです

 

ここから始まる最後のバトルが感涙ものですよ

ネタバレしますけど小唖巴の仇は師であるファーツです。当然小唖巴は技を教えてもらってる時は知りませんでした。少林寺を出た後に知ったのです

 

もうねここから始まる攻防は涙なくして見られません

低予算ということもあってか二人の戦いには余計な演出がいっさいないです。漫画みたいに技名を叫んで繰り出すなんてこともしません。2人は気勢をあげてただ拳をぶつけ合うのみ

 

ある意味地味

 

だけど小唖巴の動きを見ているとそれまで少林寺で学んだ厳しい鍛錬や4人の師から教わった技を繰り出していることがはっきりとわかります。そう、彼は死力を尽くして今までの全てを出し切って戦っているのです。当然その中には仇であるファーツから教わった『獅子の拳』も含まれています

こんなの号泣ですよ号泣

 

互いに獅子の拳を見せ合う2人

 

壮絶な一騎打ちで流れる曲がミラクル・ガイです。これはずるい

 

もうね、ここで泣かない奴は何色の血をしてるんだって話ですよ

 

ファーツは戦いの最中叫びます

 

「上達したな、おい小僧!」

 

鳥肌が立ちますよこのセリフ、鳥肌ですよ、皆さんは知ってますか? 鳥肌ってのはね、肌がぶつぶつになるの

 

ファーツにとっては最強を自負していた自分の前に脅威の存在が現れた。それはかつての弟子。彼にとっては嬉しくもあり、しかし殺さねばならぬ相手

 

そして長い戦いはとうとう決着がつく

 

超有名なラストシーン

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このラストはファンの間でも意見が分かれています

 

ファーツは外道のまま死んだのか? それとも改心して自害したのか

 

私は自害派です

 

細かく状況を説明しちゃうと冷めるのでこれ以上は書きません

 皆さんには実際に観て判断して欲しい

まとめ

沢山褒めましたど現代の映画に比べる作りは荒いです。テンポも悪い。しかしドラマ性は高く主人公の葛藤が十二分に描かれています。またシリアスではあるけれど登場人物が多くて賑やかな雰囲気もいい

軽妙なシーンでは独特の効果音があてられる香港映画らしい演出。仕組みはわからないけど木人の不思議な動き

若いクリエイターが知恵を絞って良い映画を作ろうとした情熱をビシバシ感じます

 

おじさんはこういうのに弱いの

 

この映画をジャッキー映画のナンバーワンに挙げるファンの気持ちはよくわかる。粗削りだけど情熱に満ち溢れた作品、しかもクライマックスは最高の出来

激熱な対決シーンで流れるミラクル・ガイ

私はこの曲を聴くたび、2人の戦いを思い出してやる気がアホみたいに上昇します

冗談じゃなく本当に筋トレしてる時に聴いたら涙が出るのでちょっと危ない奴ですよ

 

映画を観たい人には日本版をおすすめしますよ。というかそうでないとミラクル・ガイが流れません

あとですね私は主人公の名前を小唖巴と表記してますが、読み方はネットで確認すると色々ありました。私が昔親戚の家で吹き替えを見た時はトニーだったと思うんだよなあ

おしまい

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