一昨日、友人と飲んでいる時に愚痴を聞かされました
職場の飲み会で酔っ払った後輩社員に絡まれたらしい
「Aさんはどうしてそんなに自己肯定感が高くいられるんですか? 課長に怒られても意見を曲げませんよね。あれ見ててハラハラするんですけど……」
Aというのは友人のことです
彼からすれば後輩社員の言葉は生意気に忠告しているように聞こえたらしい。10歳年下の奴にディスられたとブツブツ言ってました
私はそれを聞いて肩をすくめてやりましたよ。Oh,NOですよ、やれやれでござる。片腹痛えですよ
ふん、なんのことはありません。愚痴を装った自慢ですよコヤツのは
要するに上司を相手にしても一歩も退かない俺様スゲーと言いたいわけです
私はズバリ指摘してやりましたが、彼は『ふっ…』と鼻で笑うだけ。やれやれと肩をすくめてる。くっ、俺の真似すんな
腹の立つことにこの男は本当に優秀だったりします
Aのことを簡単に説明すると
実家は千葉です。学生時代はバスケ一筋。大学を卒業して東京の広告代理店に就職。5年で退職すると今度は製薬会社へ転職、中国、香港、シンガポールの支店を立ち上げてプロモーション業務に奔走。現在はその実績を買われて某公的機関で働いています
転職する人は大抵『キャリアアップや収入、やりがい』を目的にしてるけど実際にそれが達成できることは稀です。また表向きの理由はそうであっても本当は人間関係が嫌になったとか役立たず扱いを受けて仕方なく転職というネガティブな動機も多い
Aの場合は「仕事が退屈になったら辞める」という他人が聞いたら絞め殺したくなるような理由で本当に職を変えてます。格好や見栄で言ってるのでなくマジで実践してる嫌な奴です
実家は結構大きな地場企業を経営して金持ち。父親と会ったことがあるけど田舎のヤクザみたいな顔して非常にバイタリティのあるおっさんでした。ゴルフがクソ上手いです。高齢なのにいまだに300ヤード近くかっ飛ばします
おまけにAは海外(たしかイギリス)留学が長く、英語と中国語がペラペラです。性格は温厚でマイペース。口調はいつもゆったりしてます。結婚して子供が3人。好きな漫画はスラムダンク
まさに現代の花形満みたいな男。あくせくした感じが一切ない
私がもっとも滅びて欲しいと願う人種でもあります
Aは後輩社員が言うように自己肯定感が高いけど、ホリエモンとは全くタイプが違いますね。劣等感がない分だけ余計に可愛げがないです
おまけに余裕があるから他人に対して穏やか、上司と揉めても揚げ足をとったり相手をズタズタに理詰めで追い込むタイプじゃないです。相手の話を受け止めた上でちゃんと議論を展開します。口喧嘩じゃありません。追い込みすぎて暴発させないように逃げ道もちゃんと用意してる
北斗の拳に例えると私がジャギなら彼は雲のジュウザでしょうか
なんて言うんでしょうね。Aと会うまで私はこういう欠点のない男って架空生物だと思ってました。マイナス要素がなさ過ぎる
素直じゃない私はいまだに彼のような存在を認められないのですよ
一生枝豆しか食べられない体質とか常軌を逸したフェチズムの持ち主とか夜な夜な異常殺人を働くとか怪しげなセックス教団の教祖でもしてないと帳尻が合わない
私のばあちゃんが言ってましたよ、人間の幸福総量は平等だって
…だとすると私は残りの人生で地球征服でも達成しないと割に合わない気がする
というわけでAには絶対に何か裏があるはずなので、弱点を暴いてやろうと常に目を光らせています。見つからなければ彼の庭でこっそり大麻かケシでも栽培してやろうと思う。最近流行ってますからね
自己肯定感とは
自己肯定感が話題になったので情報をまとめてみました
ちなみに私はこの言葉を結構前から知ってます。お世話になってる人が児童養護施設に勤めていてその人から教わりました。元は児童心理学から始まった考えらしい
『自己肯定感』は日本の臨床心理学者である高垣忠一郎が提唱しました
自らの価値や存在意義を積極的に肯定できる感情を指します
定義をウィキで調べたけど学者によって微妙に違うようですね。リンクを貼っとくので興味のある人はどうぞ
日本青少年研究所の調査によると日本の子供はアメリカ、中国、韓国の子供に比べて自己肯定感が有意に低いことが指摘されています
子供が低いなら成長した大人も低い。つまり日本人は自己肯定感の低い人が多い
ネットで自己肯定感を検索すると、『自己肯定感を高める方法』がわんさか出てきました。つまりそれだけ需要があるのでしょうね
自己肯定感が低いとはどんな状態?
色々なケースが考えられるのですが、代表的な例をいくつか挙げます
- 自信がなさ過ぎて自己評価を他人に委ねてしまう。(他人からの評価に依存)
- 他人の目を意識しすぎて過剰に八方美人に振舞う。人に嫌われないように行動してるつもりなのに結局誰からも好かれないという悲しい状況になってしまい消耗する(他人に嫌われなくても八方美人は正直さに欠けるため信用されないから)
- 常に自責の念に囚われているので、他人から批判を素直に受け入れてしまう
- 自信のなさから他人に褒められても素直に喜べず、それどころか「この人は私のことを全然わかってない」と批判的な感情がわき起こる
ぶっちゃけ程度の差こそあれど誰でもひとつくらいはあてはまるものがあると思う。日本人は特に社会性を重んじる民族ですからね
ただしそれが深刻なレベルになると心を病むことに
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自己肯定感を高める方法とは
私が以前読んだ本やネット情報を纏めてみました
自己肯定感が高い人と自信家は別です。つまり自己肯定感を高めるために無理して前向きな性格を装ったり自分を褒める必要はありません
大事なのは自分を正しく評価すること。そのために必要なのは自分の行いを常に客観的に捉えることです
具体的にいうと一日の行動を日記に書き留めたり、口に出して言葉にする。その時は第三者視点で言葉にするのがよい
例えば上司に説教されて凹んだ時は
『上司に仕事のミスを指摘されて仕事ができない人間だと思い込んだ私』
ランチのハンバーグが美味しかったならば
『びっくりドンキーのチーズハンバーグディッシュが美味しいと感じた私』
その日に起きた出来事やその時の心情、自分の短所だけでなく長所も客観的に表現する。あるがままの己の姿を受け入れるように心がける
つまり他者の言葉に惑わされないように、日頃から自己分析する癖をつけるということです
この手法は自己肯定感云々に限らず嫌なことがあった時に使うと少し冷静になれます
ブロガーだったら理不尽なアンチコメントがついた時にやってみるといいかも
などと偉そうに書きましたけど、人間は理屈だけで生きてるわけじゃないのでやはり腹が立つ時は立ちます
頭にきたら怒るのも大事よ
そもそも客観的に自身を見てしまったら、自分に自信を持つのは難しくなると思う。自己肯定感を養えても自信が育たないのは問題があるような……
メンタルコントロールについては本屋に行けば色んな本が出てます。また某大物メンタリストもブログやユーチューブで心の在り方についてアドバイスをしてくれてるけど、
あの人も炎上したら普通にキレてるよね。しかも感情任せに結構な無茶を言ってる
つまりメンタリストだってメンタルコントロールは難しい。だから一般ピーポーにはもっと難しい
散々色々書いたけどこれが私の結論であります。スマンです
自己肯定感は低くても……
自己肯定感が低いというのは悪いことばかりでもないと思う
まずメリットとして嫌われることが少ない。これ結構大事
八方美人は悪く言われるけど、行き過ぎた利己主義になりつつある昨今誰にでもできるキャラじゃない。器用さが必要ですから
八方美人はモテるから私的にはありなんですけどね。本音が見えないミステリアスな感じが好き
男の八方美人に興味はないけど悪口を言う人間より遥かに好ましいのでは
それに『俺は言いたいことを言うぜ!社会に忖度しないぜ!』と声高に叫んでる人は大抵すぐ病むので、自己肯定感を高めることが必ずしもプラスになるとは思えないです
まあ、ああいう人が本当に自己肯定感が高いのか疑問の余地はあるけど
ちなみに私は
リーマン時代、自己肯定感の低い人間だと思ってました
繊細で傷つきやすく、他人の評価を気にする男でした。いつも誰かの顔色をうかがいオドオドしてました
前にブログに書いたと思いますが
職場で鬱病が蔓延した時、私が「自分も繊細で真面目だから鬱病の可能性があるので休みたいでござる」と上司に言ったら「鬱病を馬鹿にするんじゃない!」と死ぬほど怒られました
当時私の後輩にメンヘラ鬱病女子社員がいたのですが彼女にそのことを愚痴ったら
「ヤマグチさんは誠実で繊細な振りしたサイコパスですよ。鬱病とか絶対にならないから安心してください」
とふざけたことを言われました
「それひど過ぎない? 年下の〇〇さんにそんなこと言われて俺は大変傷つきました。つまり他人の評価を真に受ける人間なのでサイコパスじゃありません」
「そういう所ですよ……」
私は彼女が病むたびに送りつけてくる超長いメール(内容は仕事の悩みが大半です。なぜか最後の方は毎回私の仕事へ取り組む姿勢をディスってました)を読んでやったのに恩を仇で返された気分です
彼女の言葉は今でも心に残ってます
サイコパス云々は論外ですが、もしかしたらそんなに繊細ではないのかもしれません。まあオドオドしてたとか思いっきり嘘ですけどね
上司の評価はパッとしませんでしたね
『情報収集能力は高いけど分析力が低い』でした
たしかに洞察力は優れている方だと思います。それに行動派です。でもせっかく集めた情報を料理する腕前は壊滅的にひどかった。途中で考えるのが面倒になってもうこれでいいやと出した結論が超不正解
基本仕事は勢いとノリでやってる所がありましたからね
学生時代のあだ名は偏差値の低いレクター博士
賢い雰囲気で真面目に頭の悪いことを言うからついたあだ名です
うん? なんだか自分の自己分析を始めてしまったぞ
…えーと
結局何が言いたいのかというと、
自己肯定感とかどうでいいということですよ。高いも低いも元からの性格でしょ。別に病気じゃないからね。周囲の人間を見てる限り、高かろうが低かろうが病む時はどっちの状態でも病みますよ
ありの~ままの~
健康が一番、私の自慢はこれに尽きます。病気を滅多にしません
おしまい~