ツイッターを見ていると、「プログラミングの勉強を始めました!」というツイートを見かけます
どうやらネット上ではプログラミング学習を無料で学べるサイトや動画が出回っているらしい
それに絡んでいるのか、アフィリエイターたちが「これからはプログラミングの時代!スキルを身につければフリーランスで仕事ができるしアプリを作れるので覚えておいて損はない」みたいなことを熱っぽくツイートしてました。ユーチューブで動画を公開してるから見てね!とも宣伝してた
つまりプログラミングに関連するアフィサイトや動画を作っているアフィリエイターたちがムーブメントを起こそうと頑張ってるようです
思惑は色々ありそうですが新しいことを学ぶのは悪いことじゃないと思う
しかしプログラミングはあくまで手段であり、作りたいアプリケーションがあってこそ活用できるもの。手段と目的がごちゃ混ぜになるとモチベーションを見失う可能性があるので気をつけたいですね
技術を会得するのは難しい
私はテニスをしています。学生の時からやっているので競技歴は長いです。今は週に1、2回程度
昔は強くなりたくてがむしゃらに練習してました。そりゃあもうマジで
先輩やコーチに扱かれ涙と汗が染み込んだコートは青春です
練習をさぼってスッポンを捕まえに行ったりパチンコに行ったのがバレてグーパン食らったこともあります。コート整備を適当にやってるのがバレて蹴りを食らったことも
技術書や雑誌を読み漁り、教材系のDVDやプロの試合を何度も観ました。清原が護摩行にはまってた時期があるけど私は酒を飲んで酔っ払いながらテニスしたら力みが抜けて良い感じになるんじゃないかと本気で考えた時期がある。ドランクモンキーテニス。アホな迷走するほど夢中だったのです
自分のプレーは欠点だらけだったので改善点がいくらでもありました。グリップが薄いのにオープンスタンスに頼り過ぎるため打点が狂いやすいとか、スライスサーブばっかり打つからフラットサーブでも体が早く開くとか、もう色々
コーチは態度がデカくてむかつく奴だけど指摘は的確です。市販されているテニス雑誌や解説動画の内容は納得できるものばかり
こういう色々なアドバイスを参考に練習したことは数しれず
ところが実際にボールを打ってみると思ったようにできない。最初は新しい動きに新鮮味を感じていたけどなんか違う。自分の動きがイメージから外れているのがわかる。当然球質も悪い
トホホこんなはずでは…
アドバイスは理解できるのになぜか期待したプレーができない
悶々としながら練習を繰り返す、あーでもないこーでもない。試行錯誤の毎日。イライラしてラケットを叩き折りたくなったことが何べんもある。そんなことをしたらとんでもない出費になるので寸前で思いとどまるのですが
ちなみにスッポンは料理屋に持って行くとサイズが整っていれば3万円で売れました。ラケット一本分のお値段ですよ
そして練習を続けること数ヶ月、ふとした拍子に何気なく出来てしまう。本当にあっさりと
その瞬間、これまで頭の中に積み上げるだけだった知識が沁み込むように腑に落ちる。つまり深い所で人からの教えを理解できるようになる
あー、コーチが口を酸っぱくして言ってたのはこういうことだったのか…
会得してようやくアドバイスを理解できたわけです。もちろんそれまでだって理解してたつもりです。でもできてなかった
順序が逆だといいのですけどなかなかそうはならない。やきもきする。でもそれが何かを会得する醍醐味であったりもする
もちろん才能のある選手であればこれほど苦労することはなかったでしょう。技術の習得には個人差があります
それにやっと出来るようになっても急なスランプでまったくダメダメな日もあるわけです。テニスはメンタルスポーツですからね。そしたらまた試行錯誤の日々に戻る
私は何十年も続けることで多少はテニスが上手くなりました
このモチベーションの源は何だったのか
別にプロになって稼ぎたかったわけじゃない。それだけの才能がないのはわかってます
テニス界の頂は果てしなく眩暈がするほど遠いのです
それでもテニスを、大人になってからも練習を続けていたのは、テニスというスポーツが上手くなればなるほど面白くなるからです
できなかったことができるようになると楽しい。プレーの幅が広がる。イメージ通りに体が動くとドーパミンがドバッ。帰ってからの晩酌が美味い。美しいバックハンドのフォームから繰り出される打球がダウンザラインに決まると痺れます
だから練習する
うへへ、誰かに自分の華麗なテニスを見せびらかしてやるぜ。それがモチベーションの源
何かを身につけるには成功するまで続けるしかないのですよね
もちろん試みの全てが成功するわけじゃない。未達成で終わることもある。いやむしろそっちの方が多い。テニスは奥が深いのです
これは仕事やプライベートにおいても似てますね
まとめ
この前、テニス部の仲間と集まってテニスをする機会がありました。みんな太ったりメタぼってたりして動きが悪い悪い
大半が社会人になってからはテニスをしてません。20年ぶりなんて奴もいる
そんな中で久しぶりのテニス
長く現役を離れていたにも関わらず
「おお、前よりボレーがちゃんと出来てる!?」
「フラットサーブに体重が乗ってるぞ!」
なんて感動してる奴もいました
ありますよねこういうこと。現役を離れて思考がニュートラルになってるおかげでプレーに雑念が混じらないのです
しかし調子に乗ってるとすぐ元に戻ります
「いやあ、久しぶりにしたけどテニスはやっぱり楽しいなあ。また始めようかな~」
何十年経っても体は動きを覚えてます。しばらくボールを打っていると球感を取り戻していました
帰る時、たまにはこうやって集まってテニスをしようという話になりました
ふふふ、本当に実行する奴がどれだけいるのか見ものですね
おわり