コピさん(id:copinoheya)がミニマリストについて書かれていたので触発されて調べてみました
ミニマリスト。『物を最小限しか持たない生活を実践してる人』
ブログを始めてからよく見かけるようになった言葉です
自分の中ではちょっとお洒落なライフスタイルの一つという認識ですね
実践してるのはパステルカラーのファッションに身を包んだ温和な人たち、だと勝手に妄想してます
はてなブログの公式グループ『ライフスタイル』には多くのミニマリストが参加しています。彼らのブログはレイアウトがシンプルでお洒落。うーん真似したい
ところで私はミニマリストについて詳しい定義や歴史を知りません。知ってるようで知らないというのが正しいかも
そんなわけで調べてみることにしました
ミニマリズム
ミニマリストの語源であるミニマリズムはminimal(最小限)+ism(主義)を組み合わせた造語です。アメリカで1960年代に登場しました(諸説あり、それ以前にロシア美術にあったという話も)
装飾的な要素を最小限に抑えた表現スタイルであり、美術、建築、音楽、哲学など芸術分野に取り入れられました
この時点では様式の一つであり、現在のような生活スタイルを規定したものではないようですね
ミニマリストの発祥
持ち物をできるだけ減らすという生活スタイルを実践するミニマリストが目立ち始めたのは2010年前後
この頃、アメリカに『ザ・ミニマリスツ』という二人組のミニマリスト提唱者が現れます
TED×Talksという番組にザ・ミニマリスツが出演したことでミニマリストの存在がクローズアップされました。二人はミニマリズムをテーマにした著書を多数書いてヒットさせています
ただしこの2人もすでに存在していたミニマリストから影響を受けたと言ってるので創始者というわけではないらしい
もう少し深堀りして調べようとネットを漁っていたら面白いブログを見つけました
こちらのブログではグーグルトレンドを使ってアメリカ、日本、イギリスで『ミニマリスト』というワードがいつ頃から検索されているのかを調べていました
アメリカでは2010年から検索数が急上昇しています。これはザ・ミニマリスツの登場とリンクしてますね
彼らが他のミニマリストから影響を受けたことを裏づけるようにそれ以前からも細々と検索されていることもわかります。少なくともアメリカでは2005年以前から検索されているようです
日本はずっとゼロで2012年から検索され始めています。アメリカのザ・ミニマリスツの影響を受けたと考えるのが自然でしょうか
面白いのがイギリスです。イギリスは2005年の時点で検索数が多い
ミニマリズムが誕生したのは1960年代。芸術分野の表現スタイルとして始まったわけですが、すでに物を極力持たないという生活スタイルを実践していた人がいたのかもしれませんね。その頃のアメリカはすでに大量消費社会の時代。ヒッピーもいました。アンチテーゼとしてそういう思考になった人が現れても不思議じゃない
あるいは似たような理由でイギリスから始まった可能性もある。
というわけでミニマリストの発祥については不明です
一般的にはザ・ミニマリスツが現在のミニマリズムを確立したということで2010年前後を挙げる人が多いようです
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ミニマリストの定義
- ミニマリストとは本当に大切な物を大切にする目的で不要なものをそぎ落とす道を選んだ者である
- 無分別な消費を止めてじっくり考えて決断する
- ミニマリズムは少ない物で有意義に生活するための手段であること。それ自体が目的化してはいけない
ザ・ミニマリスツの本や講演を見て自分なりにまとめるとこんな感じでしょうか
まあ、何と言うか……
すごく当たり前のことですね。こんなこと大威張りで言われても……
自分のような金欠男にとっては何言ってんだって話ですよ。いつでも私は物を大事にするし買う時は真剣勝負ですよ
こちとらお菓子を買うのにいつも100円コーナーで悩んでるっつーの。毎回キャベツ太郎とブラックサンダーかうまい棒明太子味と芋けんぴのセットばっか食う羽目になるんだぞ。もう40歳だぞ、舐めんなちくしょう!!
どうやらザ・ミニマリスツの若造どもは元々金持ちのようです。ミニマリストになるまでは年収6桁で望んだ物は全て手に入れたとかほざいてました。とんだアメリカンドリーム野郎です
そんな人たちに消費を減らせとか言われてもねえ……賞味期限が2週間前に切れた牛乳でも気にせず飲めるようになってから言えって話ですよ。お腹痛くなったらトイレ行けばいいやで済ませてみせろってんだ
ふん、この程度だったら私のほうがとっくにスーパーミニマリストですNE
私はものぐさなので部屋に物をあまり置きません。掃除が楽だから
物が多いと掃除をする時に大変です
まあそれ以前に金がないから物を買えないというのもありますが
ならキャバクラとか行くなと言われそうですけど、それはまあ……おいおいということで。九州っ子は宵越しの金は持たんのです
と、とにかく、だからこそ買った物はベストの状態で味わいたいと考えます
例えば同棲してた時の話です
仕事帰りにお菓子が食べたくなったとします。そこでスーパーに入って何か買うことに
「うーん、何を買おうかな……」
時間的にお菓子を買ったとしても食べるのは晩御飯の後になるでしょう
ということはどんなお菓子を買うのかしっかりと吟味しなければいけません
彼女が用意した晩ご飯がカレーとかハンバーグとか肉じゃがのような濃い味の料理だと、食後にプリングルスとかカラムーチョを食べても美味しく感じられませんからね。せっかくのお菓子が台無し
焼き魚のようにあっさりしたおかずならいいけど
まず家の冷蔵庫にどんな食材が入っていたのか思い出します。彼女が何を作ったのか推測するためです
そんな時は彼女の体調も考慮しなくてはなりません。生理中だと機嫌が悪くて料理が豪華になる傾向があります。私に褒めてもらうためです。気づかず褒め称えなかったらえらいことになります。すみません、なんかノロケっぽいね
ちなみに電話で彼女に確かめるは無しです。そんなこと確認しようものなら『料理に不満がある』と受け取られかねないからです
散々悩んだ結果、森永のチョコフレークに
恐らくメインのおかずは鳥の唐揚げ。一昨日安売りで買った鶏のモモ肉があるので間違いないでしょう。次点でユーリンチーの可能性もあるけど似たようなものです。つまりポテトチップス系のお菓子は避けた方が無難
チョコフレークのメーカーは森永と日清シスコの2つがあります。日清シスコは安いけど甘ったるいので唐揚げの後には不向き、落ち着いた甘さの森永を選びました
っとまあ、こんな感じで色々と考えて物を買う訳ですよ。そんな生活を私は遥か昔から続けてました。カリスマ気取りのメリケン連中よりもずっと前から
なのに、ぎぎぎ、もてはやされてるのがジェラシー
話がズレてきたのでこの辺で
まとめると
こういう不景気な時代ですし、自覚してなくてもミニマリストになってる人は多いんじゃないでしょうかね。別に悪いことではないので好きな人は積極的に頑張ってみてはどうでしょうか
自分は不本意系ミニマリストなのでもし金持ちになったらとっとと消費社会へダイブします
最後にミ二マリストと断捨離の違いについて
ミニマリストと似たような意味合いで使われる『断捨離』という言葉があります
断捨離は2009年刊行の『新・片づけ術「断捨離」』で著者のやましたひでこさんが提唱された造語です。2010年には流行語大賞を獲得しました
タイミングとしては日本にミニマリストが入って来るより少し早いのかな。それとも同時くらい?
断捨離を実行してる人をダンシャリアンというらしい
断捨離はヨガの『断行・捨行・離行』から生まれた言葉です
断:要らない物を断つ(買わない)、物を増やさない
捨:家にある不用な物を捨てる
離:物への執着から離れること
っで結局ミニマリストと何が違うのかというと
わかりません
調べたけど違うと言ってる人たちのブログを読んでもいまいち違いがわからない
「断捨離とミニマリストを同じだと思ってる人が多いけど全然違うんですよ」などと得意げに見出しで謳っておきながら、記述は実にあいまいです
明確に違いを書いたブログもありましたが
「断捨離は物に対する向き合い方に特化している。ミニマリストは物だけでなく対人関係も含めたライフスタイル全般の話」
しかしアマゾンで断捨離関係の本を検索すると『断捨離で人間関係もすっきり』等と人付き合いにまで言及した本が多数販売されています。だから別に物に特化してるわけじゃないと思う
断捨離の提唱者であるやましたさんは断捨離とミニマリストを明確に違うと断言されています
彼女の著書やユーチューブにアップしている講演内容を要約すると
断捨離は『過剰』に焦点をあて、モノとの関係を最適レベルに戻す行為、モノを悪者に仕立てるわけではない。ミニマリストはモノを主義として退け排除する姿勢。最小限までモノを減らした生活を送る人々
参考:最小でも最大でもなく「最適」な量と関係でダンシャリアンがミニマリストと違う理由(やましたひでこ)YAHOO!ニュース
この意見に対してネットでは多数のミニマリストが反発していました。彼らの言い分をまとめると
ミニマリストは我慢してモノを減らすゲームをしているわけではない。余計なモノを手放すことで自分にとって大事なものを見つけ、それを大切にして生きているのだ
なんでしょうね、自分が馬鹿なのかな。お互いの主張にそこまで隔たりはないような……
何をもって最適、あるいは余計とするかは個人の匙加減でどうとでも変わる気がしますし
大切なモノを大事にして生きる、人間関係や物質に縛られるストレスから解放されより良い生活も目指す。という点ではどちらも同じ。そこへ至るアプローチが違う……ような同じような……
同じ教えなのに解釈が違って宗派が別れちゃった宗教のように感じました。あくまで例えですからね両者をカルトだと馬鹿にしてるわけじゃないよ
うーん、似た者同士仲良くすればいいじゃん。それじゃダメなん?
なんとなく感じたのは、やましたさんが断捨離という言葉をブランディングするために無理して違いを出そうとし過ぎてるような……
この方の強気な姿勢が気になったので調べてみました
あ、納得
断捨離は商標登録されていますね
一般財団法人断捨離なるものまでありました。やましたひでこ公認トレーナーの養成講座も開講してますね。全国にトレーナーがいて断捨離講座を開いてます。私の県にもありました
断捨離検定まであるのか…… セミナーの費用が載ってましたけどメチャ高い
一応ミニマリストも調べてみましたが講座とかトレーナー制度はないようです
商売が絡むなら断捨離はミニマリストとは合いなれないでしょうね
これが両者の大きな違いかもね
おわり