今日は徒然なるままに書いてみます
お金を稼ぐためには大変な手間と忍耐が必要です
えー、私の勤めてる会社ホワイトだし楽勝でーす
だまらっしゃい
だいたい自分の勤め先をホワイト企業だと公言しちゃう時点で底が知れてます。ネット脳の大学生かよ
どんな会社であれ人が働く以上は問題や軋轢があるものです。まともな社会人であればそういうとこはちゃんと見てます。社内、社外を問わず情勢が簡単にひっくり返ることを知ってます。例え現在は自分を取り巻く状況に問題がなかったとしても間違っても自分の会社を楽だとかホワイトなんて言いません。世間知らずのアホだと思われるからです
当たり前ですけど誰もがハッピー気分で働ける楽園企業なんてないですよ。帰国事業かよ
そう、お金を稼ぐのは大変なことなのです
しみじみとそんなことを思ったのは最近、というか時期はちょっとぼかしますけど知人の会社が国税の強制調査を受けたからでした
任意じゃなく強制です。税務署じゃなく国税局です
つまりでかい脱税をやらかしました。とある収入の一部を申告せずポッケにしれっと入れていたのです。もちろんポッケに入る金額じゃないですよ
私はゲームソフトを借りに知人の家に行ったのですがまさに強制調査の真っただ中。後から聞いたけど会社や自宅だけでなく親族の家も突撃されたらしい
家の傍まで来たけど何やらただならぬ雰囲気だったので回れ右して帰りました。流石に
「フォールアウトはあんま面白くなかったからディズゴーン貸せよ」
と言える空気じゃなかった
後日、知人は不貞腐れてましたよ
「近隣住民にクリーンなイメージで売ってたのにこれで近所の評判が悪くなる」
とぼやいてた。けど元から彼は素行が悪いので杞憂だと思います
さらに後日、追徴金のウン千万円を現金で納める様子をダブルピースで記念撮影しようとして職員にキレられたと言ってました
驚いたんですが追徴税は現金一括で納めるものらしい。なにそれ凄い。金持ってるなあ
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健康器具を売る男
ちょっと前の話です。 常連のお客さんが怪しげなマットを持ってきました。薄くゴワゴワしたマットはサイズが大人一人寝られるくらいの大きさです
「店長、休憩時間はこの上で寝るから」
彼はそう言うと筋トレの合間にマットを敷いてごろんと横になります。胸の前で両手を組んでミイラみたいな姿です。怪しい、実に怪し過ぎる
「…なんですかそれ?」
「これ? 寝るだけでガンが治るマットらしいよ。マットの中に磁気?放射能?そんな感じのやつが入っててそれがガンを退治するって。ほら、この本に書いてある」
放射能は絶対に違うと思うけど、つまりネットワークビジネス定番の健康グッズらしい
Jさんが鞄からとり取り出したのは一冊の本。表紙にはどこかの大学病院の医者という肩書を持った人物が同じマットを持って「これ効きます」と宣伝してる姿が
私はそれをパラパラと適当に見てJさんに返しました
「両手を組んでるのは何かのおまじないですか?」
「うん? なんとなくやっただけ」
「Jさんってガンでしたっけ」
「いや違うけど」
「……」
詳しく訊くとどうやらJさんにこのマットを売りつけようとした猛者がいるらしい
マットは10万円です
Jさんはとりあえず一か月試して効いたら買ってやると言ったようです。ガンじゃないのになにをもって効くと判断するのかさっぱりわかりませんけど
ちなみにJさんはアウトレイジリーダー、別名組長さんです。本人が自分で言ったわけじゃありません。一生懸命隠してる。でも組長さんです。私は知ってます
この人が来店する時は他のアウトレイジグループと被らないように勝手に配慮してます。店内でバトルロワイヤル始められても困りますからね
それにしてもよくこんな胡散臭いブツを売りつけようとしたものです
私なら怖くてできません。たとえJさんの素性がわからなかったとしても顔見れば堅気じゃないのはわかるだろうに
商魂逞しいというかなんというか怖いもの知らずですね
結局マットはJさんが店に置きっぱなしにしてたので私の昼寝マットになり下がりました。何度かうっかり涎を垂らしてしまったけど
私もガンじゃないので効いてるのかわかりません
一か月過ぎても置きっぱなしだったのでJさんにどうするのか聞いたら、彼はすっかり忘れてた様子
「そういえば連絡がないですね。いいんじゃないですかほったらかしで、向こうから連絡があったら返しますよ」
思いっきり他人事です。借りた人間のセリフとは思えん
「買うんですか?」
「いや」
「……鬼ですね」
しかし、汚した私が買い取りもせず言うのもなんだけどやる気のない営業マンです
私はネットワークビジネスに良い印象がありません。はまった人の余裕のない笑顔が苦手なのです。酔っ払いと同じで自分を見失ってる
「ネットワークビジネスは先行者になれば儲かるよ、先行者利益」
とかビジネスを知った風に語る人がいます。あくまで先行できなかったから儲からないと。タイミングさえ見極めれば儲かると
ビジネスはやり方次第みたいな。ビジネス書しか読まないコンサル気取りの定番セリフ
何言ってんだって話ですよ
私に言わせればこういう頭でっかちがネットワークビジネスに騙されるんです
どんな市場でもそうですが先行してるかどうかなんて実際にやってみなきゃわからんことが多い
市場ニーズはどんな一流企業でも正確にとらえることができません、できれば苦労しない
ネットワークビジネスで先行者利益を得ることは起業を成功させるのと同義です
つまり先行者になれば儲かるとは、
野球少年に「イチローくらい上手になれば稼げるよ」と言ってるのと同じ。当たり前すぎて意味のない理屈です
そんなしょうもないことをしたり顔で言ってる時点でお察しです
物事を経験で捉えることができず上辺で考えるからそうなる。実態が伴わない、現実が見えてない。想像力が足りない
ビジネスを理屈で語るのが好きな人は騙されやすいです。弱点がわかりやすいから。理論武装はコンプレックスの裏返しなのでカモりやすいのです
ネットワークビジネスにはまる人はビジネス書や啓蒙書好きがたいへん多い
学歴コンプもあれば学生時代イケてなかったコンプもある。だから成功と称賛に飢えてる
SNSに過剰に反応します。年収や月収を自慢せずにはいられない。それが自分を胡散臭く見せていると気づかない
賢くないからビジネス書を上辺で捉えて自分のものにできてない。明らかに自身のブランディングに失敗してるので実際は稼げてないとすぐバレてしまう
ツイッターで香ばしいDMを貰った人ならわかるはず
ツイッターを見てると名指しで指摘したくなる時があります
犯人はこの中にたくさんいる!
おわり