以前にもブログに書きましたが私は夜のウォーキングを嗜んでいます
歩く時は近所に住んでいるメタボでおデブな友人をできるだけ連れ出すようにしています
この人は体重が110キロある不健康児です。「お前、マジで死ぬからな。それに車内がデブ臭でヤバイことになってんぞ」と脅して?強制ウォーキングに引っ張り出し、最近ようやく100キロになったのでした
ウォーキングは距離にしておよそ10キロ。そこそこ早いペースで歩きます
歩行中の我々はもっぱら現在の日本で起きている深刻な社会問題について真剣に話し合っています。40過ぎのおっさんなので未来の日本、ひいてはそこで生きることになるであろう今の若き子供たちに思いを馳せるのです
その日のテーマはゴミの分別について
家庭ゴミの分別は昔に比べてかなり細かくなりました。プラスチック容器や包装の分別もその一つなわけですが……
友人「そういえば一昨日さ、近所のセブンがあんじゃん? あそこのゴミ箱にいつもみたいにゴミを捨てたの。そしたら松田さん(店長の奥さん。わりと綺麗だけど愛想がない)が走ってきて『家庭ゴミは捨てないで下さい!』って怒られちゃった。だから俺、『家庭ゴミじゃありません。弁当のゴミです』って言ったんだけど『同じことです』だって。ひどくね?」
私「ひどいね、デブはモラルまで分解して脂肪に変えるのか……」
詳しく事情を聞くと弁当のゴミとは友人が職場で食べた弁当の空箱やお菓子の包装紙のことでした。
昼に会社の近くのコンビニで弁当を買って食べ、そのゴミをわざわざ持ち帰り、自宅の近所のコンビニで買い物するついでに捨てていたそうです。いずれにしてもとんだ畜生ですよ
私「なんでわざわざ持って帰ってんの? 職場にもゴミ箱くらいあるだろ」
友人「いやー、事務所のゴミ箱に捨てると社長がうるさいのよ。『弁当の空箱はリサイクルできるんだから綺麗に洗って捨てろ!』て。そんなの面倒臭くね? っていうかなんでいちいち洗わんとダメなん? 洗っても結局汚れはちょっと残るわけでしょ、汚れの程度でリサイクルにどんな違いがあるの? そんなリサイクル方法に意味は―― 」
「ごちゃごちゃうっせええー! デブは黙って弁当箱洗ってカロリーを消費すればいいんだよおおおお!!」
腕立てしながら歩けばいいのに、そんでグレタちゃんと戦ってこいってんだ
毎回我々のトークは彼が何か小賢しいことを言って私がそれを全てデブに結び付けてディスり、彼がお決まりのセリフ「痩せてる奴に太ってる人間の気持ちはわからん!」で終わるのでした。
彼がつまらない病気で病院に通うはめになれば国民健康保険料が上がる可能性があるのです。私にとっては大事な社会問題。この男が健康になったくらいで庶民の保険料に影響するのかという突っ込みはおいといて、とりあえず私はそう信じているのです。だからあと20キロは痩せろ!
歳をとると変化に乏しくなるといいますが、毎回びっくりするくらい同じやり取りを繰り返してる気がする
プラスチック容器や包装をリサイクルする時は洗うべきか調べてみた
正直私もこれに関しては深く考えたことがありませんでした。
私は分別前にさっと洗っています。汚れていると見た目が悪いからです。それに匂うし。洗っても汚れが取れない場合は燃えるゴミとして出してます。
そんなわけで私の場合はリサイクル的な見地で行動してるわけじゃないです。実際はどうなんでしょうか
それについて書く前にプラスチックゴミ問題の現状についておさらいをしておきましょう
プラスチックゴミ問題
最近は特にプラスチックゴミへの関心が高まっていますよね
生態系に影響を与える海洋プラスチック問題、燃やすことでCO2の増加がもたらす地球温暖化。日本から輸出されたプラゴミの処分をアジア諸国が拒否したのは去年だったか
ファミレスやカフェではプラスチック製のストローやマドラーを見る機会が少なくなりました。スーパーではレジ袋の有料化が進んでいます。置き換え可能なものは自然界の微生物によって分解可能な生分解性プラスチックの製品へ変えようという動きも本格化しています
プラスチックの排除やリサイクルにおける有効性を疑問視する声があるのも事実です。燃えやすいプラスチックゴミのおかげでゴミ焼却に使うコストが減っているという話もある
また環境問題は経済と密接に関わるので、何をもって『リサイクル』と位置づけるのか? 曖昧だったりもします。
プラスチックゴミ問題は地球環境と我々の生活を考えた時、何が最善なのかはまだまだ議論の余地が十分にあると思います
そういう前提があるのですが、今回は『プラ容器をリサイクルする時に洗う必要があるのか?』この疑問に対する一般論に絞って書きます
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横浜市のサイトを調べてみた
横浜市がプラスチックゴミ問題に積極的らしい。らしいというのは私が昔そんな話を新聞で読んだ記憶があるからです。そんなわけで横浜市のサイトを探してみました
上記ページのQ&Aにずばり載ってました
文末に『きれいに洗っていただけると、より良いリサイクルができる』と書いてありますが、汚れていてもできるとハッキリ書いてます
なんだ洗わんでもリサイクルできるのね。と、解釈したくなる。けどそうはどこにも書いてない
他のサイトも調べると『洗うべき』という意見が多い。あるいは汚れがあるとリサイクルできないと書いてある
容器包装プラスチックの汚れはどの程度まで落として出せばいい? - エキサイトニュース
上記のサイトでは日本容器包装リサイクル協会の話として
「当協会では自治体の方へ『水でさっと洗う、簡単にふき取る程度で落ちるものをお出しいただく』ようにご指導くださいとお願いしています。逆に、水でさっと洗う、簡単にふき取る程度で落ちないものは資源ごみとして出さないようにお願いしています」
つまり簡単に汚れが落ちないものは『燃えるゴミ』として出した方がいいらしい
さらに他のサイトを調べると清掃工場に運ばれたプラスチック容器や包装は業者によって汚れているものが除かれるという話でした。汚れたものはリサイクルに向かないので可燃ごみとして処理する
ということは、リサイクルを考えるならばきちんと洗う方がよいということになりそうですね
ゴミ出しルールが地域によってなぜこれほど違う?
私の住んでいる地域は汚れたプラスチックは燃えるゴミに出せます。しかしよその地域では汚れたプラスチックを全て洗ってプラゴミとして出さなければならない。という厳しめのルールを設定していたりもします。自治体によってもかなり違うようですね
色んな自治体のルールを調べていたのですが、破砕ゴミ専用袋とか初めて聞きましたよ
焼却設備の違いらしい
以前、清掃工場で働く職員に聞いたことがあるのですが、このゴミ出しルールの違いというのは理由がいくつかあって、その一つが自治体による焼却設備の違いが影響しているそうです。
プラスチックを燃えるゴミとして出せるのは比較的新しい焼却設備らしい。焼却設備が古い自治体ほどプラスチックを燃やさずに済ますため細かい分別を求められる
あとは過去に公害が発生した歴史があり、環境問題に敏感な都市はゴミの分別が細かくリサイクルに積極的だとも聞きました。
まあ色んな理由があるということですね
まとめ
環境問題に疎い私ですが今回の調査で少し視野が広がりました。
以前に近所のジョイフルへ行った時はセルフサービスのストローがまったくなかったので「とうとうこの店の治安もここまで悪くなったのか……」と絶句していたのですが杞憂でした。客が盗んだわけじゃなかったらしい
おわり