ダメラボ

ダメなおっさんが色々と妄想していますよ

【クライム・マシン】ハズレなしの傑作短編推理小説。おすすめッス:ジャック・リッチー

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外国小説って小脇に抱えて歩いてると意識高そうでカッコ良いですよね。モテるから是非やってみてください

 

もちろん嘘です

 

大学生の時、ガルシア・マルケスの『百年の孤独』をこれ見よがしに抱えていましたけど、ちっともモテませんでしたよ

私の問題じゃなくて本のチョイスが悪かったんだと思います、絶対に

 

でも百年の孤独ってタイトル。これカッコ良すぎませんか

 

このタイトルから想像できるのは

 

「くっ、ここには俺を殺せる奴はいないのか……」

 

ボロボロのマントを羽織って不死身の身体を呪いながら死に場所を求めてるようなキャラ

魔法でいうと無属性? 

 

私はそんなイメージでキャンパスを徘徊していたのですが……

 

 

うん、恥ずかしくて死ねるな

 

どうして今まで生きてこれたんだろう

 

あ゛ああ、奇声をあげて白目のまま壁にダイブしたくなってきた

声の限りに「あっぺけぺー」とか叫べたら最高なんじゃないかな

 

ぽぉう

 

ちなみに本の内容は読んでないので知りません

本題からすこぶる離れてしまいました。ちょっと軌道修正

クライム・マシンは 短編ミステリーの魅力を完璧に体現した傑作

今回紹介するのはジャック・リッチーによる短編推理小説『クライム・マシン』

普段本は読まないし長文を読むのが苦手、でも小説をちょっと読んでみたい! って人には特におすすめ

 

短編推理小説の良さは長い集中力を必要とせず、様々な視点の物語を楽しめることです

トリックを明かされた時の爽快感は、長編物よりも短編の方が上かなと個人的には思ってます

 

なぜそう思うのかというと

 

短編推理の名手と言われる作家は言葉の削り方が上手く、少ない言葉で読者の想像を喚起させるような言葉選びに優れています

長編物に比べると情緒に劣りますが、その分だけ読み手に与える情報がクリアでわかりやすい

 

 ごまかしが効かないと言い換えることもできます

 

厳しい条件下で優れたトリックを披露されると、衝撃の鋭さを長編よりも強く感じてしまうんですよね

 

私が子供の頃は推理クイズの本が流行っていました

1、2ページの短い物語の後に、誰が犯人なのか、あるいは犯人がどういうトリックを使ったのかを読者は見破らなくてはいけません。ページをめくると答えが書いてあるという構成です

 

私はそういう本で推理の面白さを知り、推理小説にはまりました。

 

『クライム・マシン』には奇想天外なトリックから叙述トリックまで何でも詰まっています。収められているのは17の短編。僅か6ページで終わる話もある。

 

文体はシンプルで情景描写は簡潔、語り口は軽い。誤解がないように言っておきますが文章はめちゃめちゃ上手いです。無駄がなくても決して淡泊じゃない

オチはひねりがきいてます。登場人物は癖があり洒落っ気がある。どの短編も読者を楽しませようというエンターテイメントへのこだわりを強く感じます

 

上質な推理クイズのように楽しめますよ

 

実はこの本、ジャック・リッチーの短編から選りすぐりのものを集めて日本向けに刊行されたものです。つまり外れがありません。まさに傑作選

 

収録作の『エミリーがいない』はエドガー賞を受賞しています。

エドガー賞とはアメリカで最も権威あるミステリー作品に贈られる賞です。少し前には東野圭吾さんがノミネートされて話題になりましたね

 

この傑作選は宝島社が開催する「このミステリーがすごい!」ランキング海外編で第1位になっています

 

私は「このミステリーがすごい!」でジャック・リッチーという作家を知りました

 

日本ではあまり馴染みのない作家ですが、あとがきによるとアメリカ本国では短編の名手として専門家の間で評価の高い作家だったようです

 

 いくつかの短編を簡単に紹介します

  • クライム・マシン

殺し屋リーヴズの前に現れた自称発明家の男は言った

「この間、あなたが人を殺した時、わたし現場にいたんですよ」

タイムマシンに乗って過去に行ったという男を鼻で笑うリーヴズ。しかし男の話はあまりに的確すぎて、リーヴズは次第にタイムマシンの存在を確信し始める

 

  •  エミリーがいない

消えたはずの妻の気配に悩むアルバート。周囲の人々はアルバートが妻を殺したのではと疑っているが……

 

  • カーデュラ探偵社

営業時間は夜の8時から朝4時まで、昼間は絶対に活動しない探偵、カーデュラ。ある日、彼は女性から資産家の護衛を頼まれる。さっそく資産家の屋敷に向かったカーデュラだったが、そこには奇妙な人々ばかりがいて……

 

  • デヴローの怪物

イギリスの旧家に伝わる怪物が復活した? 怪物騒ぎは殺人事件にまで発展し、旧家の当主がとった行動とは……

 

 まとめ

ネタバレを避けながら短編ミステリーのあらすじを紹介するのは難しいですね

欧米のミステリー小説には国内小説とは違った魅力があります

もし今まで海外ミステリーを読んだことがなくて気になっていたら、クライム・マシンは入門書としてうってつけなので読んでみてください

 

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