ダメラボ

ダメなおっさんが色々と妄想していますよ

SF初心者こそ読むべき海外小説【星を継ぐもの】:絶対におすすめ

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SF小説。普段から小説を読む人でもなかなか手にとらないジャンルの一つはないでしょうか。

私の周りにはSF小説を読む人はいません。それどころか最近は読んでる人を見たことがない

私がSF小説にはまるきっかけとなった本。海外小説初心者にもすすめます

なぜSFを読む人が少ないのか?

どうしてでしょうかね、ちょっと理由を想像してみました

 

なんとなく小難しそう。物理とか化学とか苦手だし……

 

大丈夫です。いまだに直流と交流の違いがわかってない私でも読めます

 

SF小説って表紙とタイトルを見ても内容が想像できないんだよね

 

それは……たしかに。特に海外の小説はその傾向が強いかも

 

おや、ちょうど手元にSF小説があったので見てみましょうか

 

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『重力が衰えるとき』『スは宇宙のス』『涼宮ハルヒの憂鬱』『俺、ツインテールになります』『虎よ、虎よ!』

 

どれも世界を代表するSF小説です

 

うーん、たしかにタイトルを見ても意味がわからない。ここまで酷いと内容を知らせる努力を放棄してると言われても仕方ない

 

すみません、コレに関してはどうしようもないですね。でもどの本も面白いですよ

 

かくゆう私もSF小説を読むようになったのは三十を過ぎてからでした

 

そのきっかけとなったのがたまたま読んだ『星を継ぐもの』です

 

あらすじ

現在よりも少しだけ発展した地球が舞台。

ある日、月面で宇宙服を着た男性の遺体が発見されます。身元を調べると地球の誰とも照合しない。

さらに驚くべき事実が判明します。残留する同位元素の分析によって5万年前に死亡していたことが確認されたのです。5万年前の地球人? 宇宙服を着た? 

しかも遺体の所持品はある部分においては地球の科学水準を超えている。使われている文字は地球のものではなく解読不能

宇宙人かと疑われましたが、それにしてはあまりに肉体の組成が地球人と似すぎてる

地球人だとするならば遥か昔の地球に高度な文明が存在したのか? それならなぜ地球でその文明の残滓見つかっていない?

 

謎の遺体はチャーリーと名づけられ、世界中から集まった各分野のエキスパートによって分析が開始されます。その中の一人が物語の主人公であるヴィクター・ハント博士

 

ハントは研究者たちを纏め上げてチャーリーの肉体や所持品の解明に取り組む

まるで粉々に砕けたガラス板を元に戻すような地道な作業。断片的にわかってきた事実が更なる謎を呼んでハントたちを悩ませるのでした

しかし彼らの飽くなき探究心はチャーリーの謎に迫るだけでなく、図らずも人類の起源に迫る壮大な物語を紐解くことになっていく

 

はたしてチャーリーはどこからやってきたのか

 

見所

この小説を読み終わってまず思ったのが、

 

SF作家ってすげえな

 

作中には言語学者や数学者、生理学者など多くの研究者が登場します。

彼らは専門の知識を活かしてチャーリーの身体や所持品の手帳、電気器具などを解明していくのですが、その様子が非常に克明に描かれているのです

 

例えばチャーリーの細胞代謝の周期から睡眠時間と起きている時間を割り出し、一日の長さを調べ、筋肉の構造と骨格から体重と力の比率を計算してチャーリーの住んでいた惑星の質量にあたりをつける

 

すみません。自分で書いててさっぱり意味がわかりません

 

とにかく作家のJ・P・ホーガンの博識ぶりには驚くばかり。一から調べたにしても膨大な資料と取材が必要だったでしょう

これだけの知識を咀嚼して物語としてまとめるなんて変態の所業としか思えません

 

本当に凄すぎです

 

『星を継ぐもの』は研究者たちが謎に迫る様子にスポットを当てた物語です。作中では彼らが集まって議論する様子が頻繁に描かれています。

 

でもね決して退屈な小説じゃないんですよ。

小さな手がかりから真実に近づいていく様は探偵小説に近い。次々とわかる新事実がそれまでの定説を覆していくスピード感。

研究者の懸命に謎を解き明かそうとする姿は一種のスポ根のようで熱い

チャーリーの身体や手帳を調べていくうちに彼の身に起こった出来事もわかってくる。それは人間ドラマなんですけど、それだけじゃなく人類の起源にまで踏み込んだスケールの大きな話へと繋がっていく

最後は感動しますよ

 

まとめ

『星を継ぐもの』はSF小説の中でもハードSFというジャンルに位置づけられています

ハードSFとはウィキ先生によると、

科学性の極めて強い、換言すれば科学的知見および科学的論理をテーマの主眼に置いたSF作品

 もうねこんな説明をされたら誰もハードSFなんて読まんですよ。一見さんお断り感がハンパない

 

要するに小難しい小説ってことなんですけど、『星を継ぐもの』に関しては断言します

 

決してそんなことありません

 

さっきも書きましたけどこの作品は科学的知見に物語がちゃんと融合してるからです

つまり読んでて面白い、先が気になってしょうがない。どうして映画化されていないのか不思議

それに事実も織り交ぜているので賢くなった気分になれる

 

私はこの本で人の進化の過程に連続性が欠けていることを知りました

それまではふわっとした感じで類人猿がいて進化してアウストラロピテクスとかホモサピエンスになったんだろうな程度の知識しかありませんでした

 

月の表層が場所によって厚みが全然違うことも知らなかった。

 

あまり書くと物語のネタバレになるのでこのへんにしときます

 

『星を継ぐもの』はシリーズ化されていて『ガニメデの優しい巨人』や『巨人たちの星』といった作品も出てます。

興味を持った方は是非読んでみてください。読み終えた後はきっとSFが好きになってますよ

おしまい

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