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青い鳥文庫【三国志】大人が気軽に読めて三国志を理解できる小説。もちろん子供にもおすすめ

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今回紹介するのは一冊に三国志演義を収めてしまった講談社青い鳥文庫の三国志です。発表されたのは1985年

青い鳥文庫は児童書のレーベルですが、この作品は三国志を読んだことがない大人の入門書としてもおすすめです

ちなみに私が紹介する三国志はこういう▼表紙のやつ

三国志 (講談社青い鳥文庫)

三国志 (講談社青い鳥文庫)

 

 

青い鳥文庫の三国志は他にもあるので間違えないようにしてください。新しいバージョンのこっち▼は全7巻です

三国志(1) ~飛龍の巻~ (講談社青い鳥文庫)

三国志(1) ~飛龍の巻~ (講談社青い鳥文庫)

 

 

これはこれで面白いのですが、今回はコンパクトに一冊にまとめられた三国志の魅力を語ります

 

三国志の簡単なあらすじ

有名すぎるのでざっくりと

西暦184年、後漢王朝の末期に起きた黄巾の乱から晋による大陸統一までのおよそ100年を描いた歴史物語。劉備、関羽、張飛、曹操、孫権、呂布……。名を馳せた多くの英雄たちが戦乱の世で大陸の覇者を目指して血湧き肉踊る活躍を見せてくれます。知略、陰謀、裏切りに翻弄される人間ドラマも必見

 

男なら嫌いな奴はいないでしょ

 

ってストーリーです

 

三国志は様々な媒体で親しまれています

有名な映画だと『レッド・クリフ』。コーエーのシミュレーションゲーム『三国志』、アクションゲーム『三国無双』。横山光輝の漫画『三国志』、本宮ひろ志『天地を食らう』、李學仁『蒼天航路』等々

三国志を元にしたゲームやアニメは数え切れないほどあるので知らない人の方が少ないでしょう。ちなみに私はファミコンとアーケード版の『天地を食らう』が好きでした

 

誰でも知ってるとはいえ、意外に原作を読んでない人は多い。そんな印象があります

三国志(正史)と三国志演義

ご存知の方も多いと思いますが三国志には歴史書である正史と、正史をもとにした小説である『三国志演義』があります

正史は三国の歴史を別々に記述したものです。『魏志』『蜀志』『呉志』の3つ

中学の授業で習った魏志倭人伝はこの中の『魏志』の一部ですね

 

正史は晋の歴史編纂官、陳寿(233年~297年)が書いています

晋が魏から帝位を譲りうける形(形式上は)で政権を継いだ王朝ということもあり、正史では魏を正当な王朝として記述しています

 

三国志演義は正史よりもずっと後に書かれたものです。正史の話をドラマチックにして庶民が語りついできたもの。それを編集したのが三国志演義と言われています

 

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編者は羅貫中(14世紀半ばの人らしい)、小説には彼の名前が書かれていますが、実ははっきりしてません。忠義水滸伝の編者ともいわれているけどこれもはっきりしません

 

三国志演義は正史を元にした物語です

おおまかな流れは正史と変わりませんが魏の曹操を悪玉、蜀の劉備を善玉として描いています

また正史では諸葛孔明を宰相としての能力は高いが武将としての知略はぱっとしない人物として記しています

一般的に知られる三国志演義の孔明はなんでもできるスーパー完璧軍師という印象なので大分違いますね

 

つまり大昔の庶民は魏よりも滅びゆく蜀の劉備や孔明にドラマ性を感じて彼らを贔屓した物語を好んだということです

 

つまり今回紹介する作品は・・・

これまでの説明でわかるように本作は正確にいえば三国志演義です

しかし訳者である駒田信二(中国文学者)さんはあえて三国志演義と題さず、通りのいい三国志を使っています

私もそれが正解だと思います。三国志に触れて欲しい子供にわざわざ『三国志演義』と正史の違いなんて説いてもややこしいだけですからね。まずは世間で通りのいい三国志として読ませて、興味を持てば子供が勝手に調べるでしょう。私もその口でした

 

本作の魅力

三国志演義という大作を一冊に纏めているこの小説は全訳ではありません。子供向けに編訳したものです。それでも一通りの有名な出来事は網羅しています

ちなみに自分の中で印象深いシーンは、毒矢を受けた関羽が華佗の外科手術を受ける場面です

 

関羽は馬良と碁をしている最中だったので面倒臭いからと言って麻酔をせずに華佗の手術を受けます。簡単な手術じゃありません、腕の骨にしみ込んだ毒を削り取るんだから

 

関羽は碁を打ちながら平然と骨を削られていたのですが。子供ながらに変態だと思いました

 

ちなみにさらっと麻酔とか外科手術という言葉が出てますけど、これってかなり凄い事ですよ。中国の医療技術がいかに高い水準だったのかがわかります。この時の日本はまだ弥生時代です。卑弥呼がいたころじゃないかな

 

話を戻します

 

コンパクトに一冊にまとめていますが、決して事象の羅列ではなくちゃんと物語になってるのも素晴らしい

下手な小説を読むより三国志の全体像を把握できます

 

私がこの本と出合ったのは10歳の頃。両親が契約している保険の外交員さんからプレゼントされました

夢中になって何度も読みました

 

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子供向けに難しい漢字はひらがなで表記してます

安易に優しい表現に置き換えていないのもポイント高いです。気になるなら意味を辞書で調べればいいし、調べなくても前後の文脈からなんとなく意味がわかるような文章になってる

 

子供を読書に慣らすにはうってつけだと思う。大人が読んでも幼稚な印象はありません

 

  • ゲームなんかで三国志を知ったけど、もう少し深く理解したい

 

  • 大まかなストーリーは知りたいけど分厚い全訳や横山光輝の漫画『三国志』を読むのは面倒臭い(あれは全60巻なのです)

 

 そんな人におすすめします

 

まとめ

 恐らくですけど、学生や大人になってから三国志をちゃんと知りたいと思えば横山光輝の漫画『三国志』に挑戦する人が多いのではないでしょうか。小説よりも漫画の方がお手軽だと考えて

 

全60巻とかなりのボリュームではありますが漫画だと思えば確かに敷居は低い

それに内容もしっかりしてるので面白いです

 

でも……あの漫画って人物の区別がつかないんですよ。例えば下の画像を見てください

 

しっかり見てくださいね

 

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この3人は全員別人ですからね

 

一応説明すると左から甘寧、魏延、麋竺

 

おそ松くん並みに区別がつかない。顔どころか着てるものまで似てますからね

 

こんなの間違い探しですよ

 

横山さんは人物の描き分けがあまり上手じゃないのです。その為、読者は混乱することがあります

とくに戦のシーンは沢山の武将が登場するので違いがわからないと致命的です。死んだと思ってた武将が再び現れて「??」となることたびたび

普通は顔が似ていれば鎧とか衣服で区別するのですが、鎧のパターンも似てることがありマジでわからないことがあります

 

心情を表情で表現するのも上手じゃないです。キャラの内面がわかりにくいことがあり、行動が突飛に感じることがありますね

 

恐らく結構な数の人が横山三国志で挫折を味わってると思う

 

名作なのは間違いないです。でも慣れが必要

 

そんなわけで、三国志をお手軽に知りたいなら青い鳥文庫の三国志をおすすめします

 

 

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