私は今年に入ってから漫画を描き始めました。もちろんエロです
最近はいっぱしの漫画家気どりで苦悩しています。小説もそうですけど自分が製作に関わることで気づくことって沢山ありますよね。行き詰まると筋トレをしてまた描く、そんなストイックな日常を繰り返してます
一昨日は頬杖ついてうんうん唸りながら描いているとそんな姿を見たお客さんが「宮崎駿みたい」とゲタゲタ笑ってました。職場でコロナが発生したくせにそんなに笑うと染るじゃんよ
それで思い出したのですが昔スタジオジブリのスタッフが製作に関わったとされるエロアニメがあったのですよ。『バルテュスティアの輝き』製作は宇宙企画
絵のタッチが80年代のジブリ作品に似てますよね。ストーリーはラピュタっぽいし。
内容はよく覚えてないけどわりとソフトなエロスだった気がします。でもジブリスタッフが関わった(公式には認めてない)と聞くと背徳感があります
女性向けのエロ動画を借りた
話を戻します
私がエロ漫画の構図に悩んでいるとお客さんが勧めてきたのは女性向けのエロDVDでした。その人いわく『女性向けのエロシーンは絵になるカットが多い』らしい
女性向けアダルト作品。10年ほど前からメディアで取り上げられていたので聞いたことはありました。一徹さんというアイドル的人気を誇る男優がテレビで特集されていたのを見たことがあります
5本借りました。さっそく鑑賞しました。自分にとって初めての女性向けエロ。だからこそ新鮮な目線で見ることができました
興味深かったのでそのあといくつかの作品を見てみました。
今日はその感想と気づきを備忘録として残します
男性向けアダルトとは男優と女優のキャスティングがまったく違う
男性向けアダルト作品の男優
男性向けのアダルトでは男優はムキムキまっちょが定番です。作品のジャンルによっては小汚なくてだるだるだったり小柄だったり老人だったりと色々あるけど、今も昔もマッチョが多い。
なぜマッチョなのか? 諸説あります。
- 見られる仕事だから自然と身体を鍛えるようになる
- スタミナをつけるため
- 性欲に関わるテストステロンを豊富に蓄えるため。(テストステロンは性欲増進に関わるホルモン。健康的な食事をして身体を鍛えることで増加する)
男優の年齢は幅広いです、30代~40代がもっとも多く、それ以上の年代もいます
顔面レベルはあまり高くありません。男性向けなので高くある必要はないわけです
女性向けアダルト作品に出演する男優
細身で適度に鍛えられたいわゆる細マッチョ男優が多い。年齢は若い。20~30歳前半がメイン、おっさんはいません
顔は甘くて薄顔。小池徹平っぽい色白な人が多い気がする。つまり恰好良い。
女性にとっての男優は男性にとっての女優と同じなので見た目が良い人を求めるのは当然でしょう
男性には人気のジャンルに熟女物がありますが女性には熟男モノはないようです。調べてみると女性に人気のダンディ男優として大島丈さんという人が紹介されてたけどこの人30歳ですよ
我々の感覚だと熟女とは最低でも45歳越えが当然、30歳など赤子も同然。
このあたりの意識には男女間に差があるようです。つまり世の中におっさんを好む若い女子はドラマや漫画で持て囃されるよりもずっと少ないのでしょう
女性向けアダルトにおっさん臭い男優が増えて、我々のようなアラフォー世代に夢を持たせて欲しいものです。『花岡じった』さんなんてどうでしょうか
スポンサーリンク
女性向けアダルト作品に出演する女優とはどんな人なのか?
私が見た作品だけで判断するとサンプル数が足りないので、FANZA(旧DMM)で販売されている多数の女性向けアダルト作品の出演女優も調査してみました
うーんベテラン女優が多い。波多野結衣や蓮実クレアといった人気女優もいます。年齢層は20後半~30前半くらい
これはユーザーの年齢層を反映しているのかもしれません。つまり女性ユーザーが作品世界に没頭するために歳の近い女優を求める。あるいはベテランの方が演技力があるのでキャスティングしやすいとか
というのも女性アダルト作品はドラマ仕立てであったり、恋人とのラブリーな日常を掘り下げて描いたような作品が多いのです
こういう作品は役者が大根だと一気に醒めますからね
いちアダルトファンとしてはAV女優に活躍の場が増えるのは歓迎です。見た目が若いだけがエロスじゃないからね
男性向けアダルト作品はこの数年『S級美人』という売り文句で人造人間的な女優さんに人気が集まりやすい環境となりつつあります。見た目が綺麗だとある程度の売り上げが見込めるので作品に工夫がないのですよ
こういう女優さんは演技が下手なのでそういう粗が目立たない素人企画ものみたいな作品に出演してる傾向があります
話を戻します
女性向けアダルトを見ていてもう一つ気づいたことがあります
出演女優の顔に共通点があるのです
顔がバタ臭くない。薄顔とまでは言わないけど癖の少ない顔の女優が多い。巨乳が少ない。モデル体型よりも肉感的あるいはぽっちゃりといった現実的な体型の女優さんが多いように見受けられます
これは制作側が女性ユーザーの共感や自己投影に配慮してキャスティングしているように感じました
この後の項目で書きますが女性がエロスに求めるのは現実的なシチュエーションです。これは女性が出演者に自己投影している証左とも言えます
男性向けアダルト作品と違いますね。マッチョな男優に男性ユーザーは共感しませんから。視聴者目線だとあれは不要な要素です
女性向けアダルト作品の内容について
これが最も男性向けと女性向けではっきりと分かれている所です
女性向けアダルトの最大の特徴、それはエッチシーンが現実的であるということです
実に普通
男性向けアダルトではセックスの終盤は男が酷い顔で「イクイクイクッ」女が「あ~いっちゃう~」そしてフィニッシュに大噴火、みたいなわかりやすい演技がド定番です
しかし女性向けアダルトでは男子も女子も小川のせせらぎのように静かに達してます。「えっ今のでイったの!?」って感じ。
ロケットみたいな発射からの大絶叫する作品はとても少ない
また女性向けアダルトは男性向けのような性交における結合部のドアップはほぼありません。というかモザイクが必要なシーンが少ない。昔のロマンポルノみたいな着衣で行う情事が多いです
そのため着衣エッチが好きな男子は女性アダルトを好むようです。作品の感想欄に男性の書き込みが結構ありました
着衣エッチは女性の願望なんでしょうか。『服に皺が寄る』と嫌がる人が多そうだけど。まあいいや
セックスシーンが現実寄りなら当然体位もリアル。『鵯越えの逆落とし』『燕返し』といったアイスダンスみたいな体位はまず出てきません。ノーマルな体位ばかりでセックスもせずに裸で抱き合いキャッキャウフフのシーンがやたら長い。
男向けアダルトならばこの間に体位が三つくらい変わってますよ
もはや男のアダルトといえばお約束ともいえる女性器に指を突っ込んで『ガシガシガシぶしゃああッッ』なんてのも皆無。ちなみにあれがオシッコなのか本当にクジラみたいな潮吹きなのかいまだに謎です。
女性向けアダルトに潮吹きが皆無ということはと少なくともアダルト好き女子はあんな行為を求めてないということでしょう
現実的といえば、セックスの終わったあとに女性がティッシュで自分の股間を拭くシーンを長尺で回すのは女性向けアダルトならではだと感じました。男性向けにはまずないシーンです
女優の身に着ける下着のセンスやサイズ感がきちんとしてるのも女性向けの特徴だと思います。同性が視聴するので演出側は手を抜けないということでしょう
この辺は漫画を描くうえでとても参考になりました
まとめ
女性アダルトを見ていると女性がエロスに求めるものがいかに男子と乖離しているかわかります。現実的で優しいスキンシップと適度な密着感、男性向けアダルトには掠りもしない要素です。
女性アダルトがもっと一般的になれば男女間で性の不一致がますます広がるような気がします。AVに影響されて指でガシガシしたい男子とただ抱き合うことに心地よさを感じる女子が付き合えば一体どういう着地点を見出すのか興味ありますね
そういえば洋物ポルノではあんな指でがしがしなんてシーンは見ませんね。日本独自の奇習なのかも。そのうち調査してみましょう
女性アダルトのすそ野が広がれば男性同様に作品のラインナップが豊富になり、女性独自のファンタジー要素も出現するかもしれませんね。それはそれで面白そうなので見てみたいです
おわり